第90話 夜の味


手を降ってさよならを告げた

一日の終わり

空から降ってくる夜に


ところどころ星の輝きが滲む

黒から広がるグラデーション

両手広げて受け止める

  

指先に触れる夜は

ほんのり冷たくて

透き通った味がした

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