第38話 夕刻


昼と夜の境目

まだぬるい風に吹かれながら

ひとつひとつ

空の色を数えて

今日という時が

終わるのを見送るの

まるで強い意志を持った

蟻の葬列のように

密やかな寂しさを

その胸に孕んで

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