第31話 夢の人
眠りの狭間にキミを見た
キラキラ輝く陽のなかで
淡く儚く微笑んでいた
手を伸ばしても触れられない
透明なその存在に
夢の中強烈に焦がれた
胸が苦しくなるほどに
目が醒めたときキミは消えた
重く広がる闇のなかで
僕は一粒涙を流した
僕はひたすら独りだった
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