第21話 イースターエッグ殺人事件
資産家の
現場の地井邸へ急行した
ナイトテーブルにはイースターの飾りとして、カラフルな卵が飾られていた。
🗿 🗿 🗿
「ご愁傷様です」
工口は地井夫人、
梨里杏は地井と40歳年の離れた後妻である。潤んだ瞳にぷるんとした唇。セーターの上からでもわかる豊満なバストと、ミニスカートから出たムチムチの太もも。
工口は目のやり場に困りながらも、股間の疼きを抑えることができなかった。
「こりゃ腹上死で決まりだろうな」
工口が朝立に耳打ちする。
「……ええ。あの奥さんなら年齢を省みず、ついハッスルしてしまう気持ちもわかります」
「
「は?」
「あの奥さんで勃ったかと訊いているんだ」
「……た、勃つわけないでしょう。不謹慎ですよ警部」
「嘘つけ。私ですらずっと半勃ちだったんだ。若いお前はフル
工口が朝立の勃起を確認しようと股間に手を伸ばす。
「や、やめてくださいよ警部」
「……へー、警部ってそっちの気だったんだ」
工口が視線を上げると、
「ち、違うんだエリカちゃん! 誤解だ! 私は朝夕毎日エリカちゃんをおかずにしている。もはやおかずではなく主食だ!」
「犯人、わかったんだけど」
工口のセクハラ発言を無視して、エリカは何時もの決めゼリフを言った。
「地井氏はスケベな体の奥さんにハッスルしすぎて腹上死したんじゃないのか?」
「その推理は大ハズレだよ警部。地井氏と梨里杏さんはセックスレスだからね」
「何だって!?」
「ナイトテーブルをよく見てよ。あれはイースターの飾り付けじゃなくて卵形
エリカの言うとおり、色とりどりの卵はよく見ると確かにTENGAである。
「地井氏はTENGAにハマりすぎて、女性との性行で射精することができなくなってしまったんだ。そのことに不満を感じたのか遺産目当てなのかは知らないけど、奥さんは
「AEDは蘇生に使ったのではなく、
「……確かにTENGAは手軽で滅茶気持ちいいからな。少子化問題も止むなし!」
こうして事件は一件落着。今回は社会派であった。ふぅ。
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