日々のまるまる

辻こけし

第1話 美容院に行った日

エッセイという形で日々の些細な出来事を書き溜めよう。

エッセイを書きながら、小説を書き始めよう。


美容院に行く日の朝は気合が入る。

どこかで誰かが言ってたことだけど、美容師さんはその人の服装やメイクに合うようにベストなスタイルをつくってくれるらしい。

だからその時の一番お気に入りの服を着て、普段より化粧も濃くしたりしてる。

終わったらお洒落な雑貨屋さんやカフェに行こうかな、なんて考えてウキウキしながら美容院に向かう。


美容院がウキウキするのにはもう一つ理由がある。

美容院だと読書が進むのだ。

それはもう、凄い集中力が湧いてきて普段の1.5倍の速さで文字が頭に飛び込んでくる。

時より髪を引っ張られたりしながらシャキシャキと髪を切る音が聞こえる。

これ以上集中できる環境はないと言っていいほどだ。

あまりにも読みやすいものだから中盤まで読み進めている文庫本がある場合は、次に読む文庫本を持っていくくらい。


満足いくヘアスタイルが完成している頃には同じ体勢で読み続けたおかげで体はバキバキになるし、鞄に入れている本は重くて疲れて、寄り道せずに帰ることになるんだけど、美容院って最高のリフレッシュ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日々のまるまる 辻こけし @tsujikoke

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る