第040話 愛しい横顔

 初デートは映画館。恋愛映画を見たかったのに彼が選んだのはSF。

 私のこと忘れて、映画に夢中だ。

 ふーん、主役に感情移入して一緒に泣き笑いできるんだ。あ、今のシーンが気に入ったんだね。

 後で感想を聞かれたけど、答えられなかった。

 だって私が見ていたのは、愛しいキミの横顔だもの。

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