第033話 面倒・視線

 面倒な補講をサボって屋上に来た。視線を感じて振り向くと、女子が立っている。赤い目は泣いた跡か?

 他愛のない話をした後で彼女は言った。もっと早く会いたかった……。次に振り向くと消えていた。

 彼女が噂の、夕暮れ時に出る自殺した少女の霊か。

 また来るから、次はゆっくりと話そうな。

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