第13話 放課後

「いいよ、むしろそんな事気にしてないと思ってたんだけど……」

小学校の頃ふざけて女子トイレに入っていく男子もいたし、大丈夫だと思っていたんだが、本当に

「気にする!ってむしろ気にしろよ、つんちゃん!」

何か可愛い……

「まぁ、とりあえず今日はついていくよ。

何か確かめた方が良い気がするしね、」

それに、小百合の為にでもある。最悪の場合の万が一のために確かめた方がいいと思う……人体模型と同種が居るとなったら、かなりのヤバい。

「ありがとうな!……じゃあ、今日の放課後侵入な?」

「うん、ってか侵入って」

「だってそうだろ?俺は見えないから大丈夫だけど、つんちゃんは見えるから……実質なぁ…」

「そんなこと……あるね」

「おっ、そろそろ先生来るな……邪魔また放課後話そうな、それまで、また浮いてるからな」

「うん。」





キーンコンカーンコン

授業終了のチャイムが鳴り響き、皆一斉に帰って行くなか、私達は今旧校舎の女子トイレの前にいる。

いつも通りなら“今”この学校にいる生徒は私達だけのはず……

「さて、女子トイレに入りますか…」

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