第42話 セーラママに顔射………されました
「お待ちしてましたよ、ヘイローさん。地球では7日ぶりですね!」
新居の車庫に入りシャッターを閉めて人目を断つと、5分ほどでトリカさんの居る白い部屋へ召喚されました。ハイパー嬉しいことに、持ち手をガッチリ握り締めていたリヤカーも一緒に転送されてます。以前、乗っていた自転車ごと召喚されたので恐らくイケるとは思ってたんですが、本当に本当に良かったです。
「お久しぶりです、トリカさん。このタイミングですから、呼んでるのは今回もアナベルですよね?」
当然のようにスキル『フラグ破壊』の赤いビックリマークが出現してませんし。
「お察しの通りです! 寂しがってますから早く行っ───あーーーっ!!」
「うわビックリしたなもぉ……でも、その驚きは功績値のことですよね?」
「その通りですよ! 功績ポイントが6点も増えてるじゃないですか!」
「そうなんですよ。気付いた時は僕もブッ魂消ました。日本に帰ってから治癒Aのスキルで3人ほど治療したんですけど、どんな風に加点されたのかサッパリです。でも、禁則事項だからトリカさんは教えてくれませんよね?」
「…………あーっ、なるほどですねえ。そういうことでしたかぁぁぁ」
うわ、ウッカリの多い召喚天使がいやらしい笑顔でこっちを見てる。
グフフフフとか気持ち悪い声まで出ちゃってますよ。
「もぉ、ひとりで納得してニヤけてないで何か言って下さいよぉ」
「これは失礼しました。ただ、私から言えることは一つだけです。ヘイローさんが地球で何をしようと、功績値が増えることはありません」
「えっ、そうなんですか!?」
「功績値は、召喚された世界での行動が評価された時のボーナスですから!」
「でも、それじゃあどうして日本に居る時に増えたんですか?」
「それは異世界へ戻ればすぐに分かりますよ。楽しみですね~」
「いや、本当にすぐに分かるんならもの凄い楽しみですよ。だって、これまで1点ずつしか増えなかった功績値が一気に6点増える方法が分かるんですから。逆にチート過ぎてちょっと怖い気もしますけどね……」
「怖がることなんてありません! さあ、功績値6倍ボーナスの謎を解明してガッポリと功績ポイントを稼いできて下さい! では、健闘をお祈りしてます!」
トリカさんの言う通りですね。
話が上手すぎると今から恐れていても始まりません。
とにかく、原因を究明してガッツリと功績値をもらっちゃいましょう。
何か落とし穴があったらその時に対応すればいい。
よしっ、と決意を新たにしながら、僕は黒い穴に吸い込まれて行きました。
「チョコパンとラムネきたーーーーーっ!!」
ベルちゃん、相変わらず主語が悲しいよ。
やって来たのはあくまで僕ですからね。
でも、君はそれでいい。ずっとそのまんまでいておくれ。
「エロオさん……ずっと待ってました。お疲れ様です」
あぁ、ミュウちゃんも相変わらず可愛くて優しいなぁ。
でも、ちょっと変ですね。
これまでエロオお兄さんと呼んでたのに、兄が取れちゃいました。
それに、何だか少し照れてるような……ま、気のせいかな。
「ミュウちゃんこそ、お疲れ様。今回も召喚を手伝ってくれてありがとうね」
「エロオさんに雇ってもらうんですから、お手伝いをするのは当然です」
聡明な少女は、ニッコリと人の心を一瞬で和らげる笑顔を見せた。
今回も破れた屋根から漏れる陽光がミュウちゃんの青い髪を輝かせている。
日本では夜でしたが、この異世界は昼間みたいですね。
「ベルちゃん、お昼はもう食べた?」
「ううん、まだだよ」
「じゃあ、朝ご飯は?」
「さっき食べたばかり」
なるほど。まだ早朝といったところですか。
ま、時差は異世界だから気にしても仕方ない。受け入れるだけです。
「そんなことより早く家に行こうよ! ママがウズウズして待ってるから!」
僕だって早く会いたくてウズウズしてますよ。
結局、日本に居た7日もの間、ただの1回も射精してないんです!
マリアちゃんたちと一つ屋根の下で、夢精しちゃうんじゃないかと気が気じゃなかったですよ。あ、ヤバイ、想像しただけで勃ってきちゃう……
でも、ここからが大変でした。
一緒に転移してきたリヤカーが大き過ぎて空き家の扉から出せないんです。
仕方ないから、荷物をすべて下してリヤカーを縦にして外に出してから、また荷物を積み込むという訳の分からない作業を終えてから屋敷へ向かったのでした。
「お待ちしておりましたわ、エロオさん」
屋敷に到着してリヤカーを一先ず屋根のある馬小屋に入れてから執務室へ行くと、セーラさんがにこやかに迎えてくれました。
気を利かせたのか、そばにいたメイドのマルゴさんはお茶を淹れにキッチンへ向かいます。その際に、僕へ潤んだ情熱的な視線を向けていきました。
しかも、一段と美しさが増したようです。この日のために化粧でも変えたのでしょうか。これは、あとでちゃんと可愛がってあげないといけませんね。
ミュウちゃんも、応接セットのテーブルに置いたスーパーのレジ袋を漁っているベルちゃんを引っ張って部屋から出て行ってくれました。
ここまでお膳立てされたら僕も期待に応えてあげないと。
会いたかったと耳元で囁いて女領主をギュッと抱き締めます。
そのまま抱き上げてソファーへ横たえると、貪るような激しいベロチューで軽くイかせてあげます。この異世界の女性は舌がクリなみに性感帯なのです。
ブラウスのボタンを外して前を開くと、ブラに包まれた爆乳がバルンと飛び出してきました。ブラを上にずらして生乳を見ると、既に畜Bが快感によって突出しています。実はこの異世界の女性は陥没畜Bがデフォルト状態なのです。
この異世界では何故か邪道でデブ扱いされる巨乳ですが、僕にはもう神から授けられた芸術品にしか見えません。ひたすら美しいです。
贅肉に触られるのを好まないセーラさんですが、今は久しぶりの絶頂で抵抗力がありません。今だとばかりに爆乳を両手で鷲掴みにし畜Bに吸い付きました。
「あぁ…駄目……ッ! そんなことされたら……で、出ちゃうぅぅぅぅ!!」
────ビューーーッ!ビュルビュルビュルッ!ビュッ!ビュッ!
うおっ、何じゃこりゃああああ!?
爆乳から噴出した母乳で顔射されたんですけど………
ま、まさか、セーラさんそうなんですか?
もしかして、僕の子供を孕んでるんですか………!?
「か、懐妊したんですか?」
「えっ……残念ですけど、私にはまだその兆候はありませんわ」
いや、今メチャクチャありましたよ!
オッパイが凄い勢いで出てましたって!
「でも、母乳があんなに……」
「いやですわ、子種を注がれたら母乳が出るようになるのは当たり前です」
んんん………この異世界の女性は、妊娠しなくても中出しされたら母乳が出るようになるってことですか。なんともはや、人種が違うとはいえ驚きました。
「それは知りませんでした。僕のせいで面倒なことになって申し訳ないです」
「面倒だなんて、むしろ有難いことですわ。私をまた女にして戴いて……」
くぅ、爆乳の山頂から白い神酒を垂らしながら恥じらう美魔女がたまらん。
ムラムラがレッドゾーンに突入した僕は、魅惑的な女領主に再び覆い被さり、1週間ためていた熱いマグマを何度も噴火させたのでした。
「皆さんにお目出度い発表があります。よく聞いて下さい」
執務室の情事が終わり、スキル回復Sでセーラさんごと全ステータスを回復させると、僕は自室に荷物を置いて風呂に入ってから食堂へ向かいます。
そして、皆が昼食を終えた頃、セーラさんが満を持して語り始めました。
しかし一体、僕の居ない間にどんなお祝いごとがあったんでしょうか?
「大変喜ばしいことに、マルゴがエロオさんの子を懐妊しました」
な・・・・何ですってーーーーーーッ!!!
「やった!赤ちゃん生まれる! マルゴおめでとー!」
ピキッと固まった僕とは対照的に、即座に反応したベルちゃんの言葉を合図にキャシーたちも祝いの言葉を送り出しました。
ベテランで以前にもこの屋敷でメイドをしていたコニーは本当に嬉しそうに、16歳で僕の初恋の相手にそっくりなジーナは快活に、おめでとうを言っています。
キャシーは先を越されたショックなのかいつも通りなのか分からない小さな暗い声で、本当におめでとうと呟いていました。
「エロオさんが町を離れた翌々日には懐妊が判明していたのですが、貴方がお帰りになられるまで発表を見合わせておりましたのよ」
セーラさんが、早く何か言いなさいという表情で僕に事情を説明しました。
だけど、僕はこの湧き上がる感情を上手く言葉にできないでいます。
何でしょうかこの凄く嬉しいのに、同時に震えるほど不安な気持ちは………
助けを求めるように、女領主の斜め後ろに控える妊婦メイドをチラッとうかがうと、そこには女の喜びに満ちて輝いている愛しい女性の姿がありました。
────あぁ、やっぱりこれまで以上に綺麗だ。まるで花が咲いたように。
思わず見つめていると、目が合ったマルゴがニッコリと笑ってくれた。
「ありがとう、マルゴさん。僕の子を孕んでくれるなんて本当に嬉しいです」
気付いたら、そう口にしていました。
さっきまでの不安は、聖母の笑顔を見たらどこかに消し飛びました。
今はこんなに美しい女性を孕ませた達成感や多幸感しかありません。
「お礼を言うのは私の方です。こんなに幸せなのは人生で初めてですから」
幸せか………これまで何人かの女性と付き合ってきたけど、そんなことを言ってもらえたのは、僕も人生で初めてですよ。
異世界に戻ってきて早々、幸先が良いことこの上ないですね。
だけど、こんな事になってるならトリカさんも教えてくれたらいいのに………
あっ!? もしかしてこれかっ、これなのかっっっ。
────この懐妊が、功績値6倍ボーナスだったんだっ!!
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