第28話 人妻とNTRエッチしました

「ねぇ、ここ煙草ないのぉ?」


 レジーの治癒に失敗した僕は、約束通りストラに種付けをすることとなり、自分のベッドルームへ案内して中に入ってもらいました。

 すると、開口一番でヤンキーのような言葉を吐かれた次第です。


「そんなもんないですよ。だいたいこれから妊娠しようという人が、煙草なんて吸ってちゃダメでしょ」


「なに、この私に説教? たかが種馬のくせに何様のつもりなのよっ」


 ヒェーッ、この女、セーラさんと旦那の前じゃニッコリ笑って大人しくてしてたのに、僕と二人きりになった途端に本性現しよった!


「君の召使いじゃないことは確かですよ」


「フンッ、なんで私がこんな冴えない男のチンポ咥えなきゃなんないのよ。屈辱で腹上死しそうだわ」


「いや、別に僕から頼んだわけじゃないですけどね」


「あーもぉ、早くーっ! とっとチンポを奥まで突っ込んでよ!」


 ダメです、この女。早く済ませてお引き取り願いましょう。

 僕は自分の服を脱ぎ始めました。


「ストラさんも脱いでくれませんか?」


「ハァ? 脱いでほしかったら背中の紐をほどきなさいよ」


 そう言いながらこっちに背中を向けることはしない。

 僕に背中へ回れってことですよね。分かります。

 濃紺のすね丈ワンピースの背中には、革靴のような斜め掛けになった紐が結ばれていました。それをほどいてあげましたが、もちろん礼などありません。


 お互い全裸になったところで、ベッドに押し倒されました。

 ストラは右手で僕の肉棒を刺激しながら、左手で自分の肉壺をまさぐります。

 僕も如意棒のスキルを使い、15センチ砲を天高くそびえ立たせました。

 

「へぇ、案外楽しめそうじゃ~ん❤」


 いやらしい舌なめずりをしたストラが愚息を秘所にあてがい、一気に腰を下ろしました。奥に当たった瞬間に小さな悲鳴をあげたのを聞き逃しはしません。

 ストラはゆっくりと腰を上下に動かし始め、徐々にスピードを上げていく。

 僕は腰の上で揺れる巨乳を眺めながら、触っていいのかどうか迷っていましたが、ピストンが20回を超えた頃に猫かぶり人妻から罵倒されます。


「アンタなんでまだ…出ないのよぉ? ちょっと…オカシイんじゃないの!」


 これまで早漏と罵られること数知れず。

 まさか、遅漏と罵られる日が来るとは思いもしませんでしたよ。

 でも、まだ挿入して1分経ってないですもん。さすがに出ませんて。


「あの、レジーさんならもう出てる頃ですか?」


「当たり前でしょ! 遅くても杭打ち30回で必ずドッピュンするわよ!」


「えーと、僕は早くてもあと30回は杭打ちしてもらわないと出ません」


「嘘よっ!? ……そんなはずあるわけないわ!」


 親の仇のような目で僕を見たストラは、杭打ち高速ピストンを20回ほど続けると白目を剥いて盛大に果ててぐったりと胸の上に落ちてきました。

 荒い息を吐きながらビクビクと肢体を震わせる姿には、さっきまでの威勢の良さは消え失せ、ただ有り得ない状況に呆然自失となっているだけでした。


 という訳で、今度は僕のターンです。


 ぷりんとしたお尻を両手で鷲掴みにして下から突き上げていきます。

 ヒィッという小さな悲鳴が、次第に大きな嬌声に変わっていくのに時間はかかりませんでした。最初は抵抗していたキスにも、いつしか自分から積極的に舌を絡ませてきてます。快楽堕ちしたストラはもう僕の敵ではありません。

 あとは絶頂フルコースで射精と同時に失神するという完勝で終わりました。




「うん、やはり功績値が1増えて5になってますね……」


 本来ならレベルアップにリーチをかけたことで大喜びするところですが、あの後、ベッドで気絶したドロドロのストラをマルゴさんに介抱させることになってしまったので、気分は複雑なのですよ。

 あとでちゃんとマルゴさんをフォローしないといけませんね。

 ともかく、このステータスが正しければ、新たな女性ともう一人エッチすれば、念願のレベルアップを果たせます。気を取り直していきましょう。


天篠兵露於(アマシノ ヘイロオ) レベル1

体力10/24 

気力2/6 

魔力0/216 

精力0/2 

栄養14/18

SP2/6 

功績値5/6

<スキル> フラグ破壊 回復S 治癒A 如意棒

<ジョブ> ニート 行商人 竿師 闇医者(仮)


 あぁ、竿師から(仮)が取れてますよ。

 ストラの種付け依頼を受けたからでしょうね。

 報酬をもらったわけじゃないんで、ジョブ(仕事)なのかは疑問ですけど。

 あと、闇医者ってなんですか闇医者って。

 ブラックジャックみたいで格好いいから特に文句はないですけど。


 さて、今日はもう治癒3回と如意棒1回使ってSPが2しか残ってません。

 他の女性に手を出すのは明日に持ち越しですね。

 となると、午後からは何をするのが正解ですかねえ………




「どうかこのお屋敷の使用人を増やしてもらえないでしょうか?」


 招かれざる客だったレジーとストラは、カニクイギツネの死体と僕の魔力たっぷりの子種を抱えて満足そうに帰宅していきました。

 その後、みんなで昼食をとってセーラさんが執務室へ向かうと、僕も一緒についていきお尻を撫でながら甘えた声でおねだりしてみました。


「吝かではございませんがァァンッ……またどうしてですのォォ……ッ?」


「僕という住人が増えましたし、これから町が復興するにつれて客や用事も増えていきます。使用人がマルゴさん一人では休む暇もなくて倒れてしまいますし、キャシーも家事の手伝いをする分、勉学と執務が滞っていますよね」


「そうですわね……ンンッ……検討することに…致しますわァァァ」


「セーラさんと毎日セックスするためには、マルゴさんも毎日のように抱いてリフレッシュする必要があるんです。検討ではなくて、即決して下さい!」


「まぁ、そういうことでしたのォォッ……分かりましたわ…明日にでも増やしますゥゥ……増やしますからァァァッ!」


 ドSの元カノから猛特訓させられた指テクで女領主を昇天させてあげました。

 責めるのではなく労わるようなベロチューで余韻に浸ってもらった後、ちゃんと約束を守ってもらえるように念を押しておきます。


「賃金のことなら心配しないで下さい。ガラス細工を売ったお金で僕が出します。ですから、通いの使用人を3人ぐらいと住み込みのメイドも最低ひとりはお願いします。領民に仕事を与えるのも統治者の務めだと思いますよ」


「……全てエロオさんの仰る通りに致しますわァ」


 発情して蕩けた目で僕を見つめるセーラさんがエロすぎる。

 このままでは我慢できなくなるので一時撤退です。

 愛しい美魔女を残して、僕は執務室を後にしました。


 


「よぉ、お前がエロオだろ。私のことは母さんから聞いてるよな」


 セーラさんと別れた僕は、一人でガラス細工を売る店の改修の進み具合をチェックしに出かけた。ベルちゃんは川沿いにまた魔獣が出てないかパトロールに出動してたし、キャシーは家事に勉強にセーラさんの手伝いにと超忙しい。

 という訳で、久しぶりの一人を楽しもうと思った矢先に声をかけられました。


 自転車を止めてから、声の主のことを上から下までササッと観察します。

 髪は真っ赤なストレートのセミロング、切れ長の目には金色の瞳が光り、胸はキャシーに負けないほどの爆乳、肌は健康的な小麦色、そして何よりも身にまとっているのが赤いビキニアーマーでした。


「もしかして、エマさんの娘さんですか?」


「話が早くて助かるぜ。自己紹介とかめんどくせーことはあとでいいだろ。まずは、やることやってからだな」


 ニヤッと不敵に笑った女は、僕の腕を掴むと強引に引っ張っていきます。

 だけどちょっと待っていほしい!

 今日は既にスキルを4回使ってるんです。種付けするなら最初に回復Sを使って性欲を復活させないと勃ちませんし、その後には如意棒も使いたい。12センチだと短小と罵られるだけでなく怒らせて危害を加えられるかもしれませんから。


 そしたらSPを使い切って僕はゲームオーバーですよ!

 だって、回復Sを使って魔力を回復させないと夜には凍死が待ってますから。

 

 今日は都合が悪いと断ってるのに、この女は聞く耳なんてもっちゃいません。

 自転車ごと僕を軽々と引きずっていきます。

 体格の良い女戦士エマさんの娘だけあって、170センチの鍛えられた肉体に宿るパワーは僕よりもはるか上で、逃げるどころかまともに抵抗すらできません。


 あぁ、詰んだ。

 僕の人生オワタ。

 でも、最後の最後でセーラさんたちに会えて良かったですよ。

 キャシーと最後までできなかったのは心残りですけど。

 あの人たちとの思い出でだけで、十分に良い人生だった言えるでしょう……


 ────嫌だっ、やっぱり死ねない! セーラさんたちを残して死ねるかぁ!


 だからこの窮地は必ず切り抜ける。

 どんなことをしてでも、この女から逃げ延びて生還してやる。


 そのためにはどうしたらいい………何をすればいい…………ッ!?



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