第11話 持ち主探し

 (どうすれば、私の記憶を取り戻せるんだ?

私の本を持っていった奴の目的は?

何で閻魔様は、私の前世に、重要な記憶を持たせたのだろう?)

 色々なことを考えすぎて、任務の目的がなんだったのかを、忘れかけていたとき、身に覚えのない、記憶が頭をよぎった。


男の子の腕をつかんでいる男が

「お前には、こっちに来てもらって、今までの事を、教えてもらおうか!」

と、言った。

男の子は、それに抵抗して、腕を振り払い

「行きたくない、僕の記憶を使っても、何の意味もないんだ。

だから、絶対に行かない‼️」


そこで、記憶が途切れた。

「まさか、あれが前世の私?ってことは、腕をつかんでいるのが、私の本をとった犯人?」

考えていると、頭がいたくなった。

その日は、もう、寝ることにした。


~次の日~

 私は、昨日のことを、慶一と鈴に話した。

「それなら、早く、犯人のもとへ行こう。」

鈴が、慶一の異見に付け足した。

「でも、ここまでの事が、零夏の本には、乗っている。

だから、ばれているかもしれない。

慎重に行こう。」

3人は、顔をあわせ、コクリとうなずいた。



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