星系国家

剣『さて、お次は星系国家について説明しよう。今までに出てきている星系国家は全部で4つ。アーカム連邦、ブランディール界国、ライオーグ連邦、エクスフィリア連邦だ』

チ「不思議だにゃあ。何で『連邦』ばっかり何だにゃあ?」

剣『それは単純。

チ「何でだにゃあ? 色んな国の形があってもおかしくないんだにゃあ?」

剣『勿論、色んな国の形は出てくるよ? ただ、大国はどうしても連邦制か帝国制じゃないと出来ないようになっているんだ』

チ「???」

剣『と言うのは星系国家と言うは名ばかりで、実体はと言えば『』と言う考え方から、実は連邦と言う名を取っているいても、現実には色んな国が集って『連邦』という形を取っているだけなんだ』

チ「……要するに?」

剣『アーカム連邦の実態はただの同じ星系出身国家同士の集まりで,実際には国として機能していないんだ。要するに国際連合とかと同じで特に支配している訳ではないんだ』

チ「ええ!? じゃあ、どうやってまとめているの?」

剣『基本は各国の皇族、王族から『選帝会議』を通して代表となる連邦元首を選ぶ。これが連邦大統領』

チ「ふむふむ」

剣『そこから更に各国の代表からなる『連邦議会』から総理を選出するといったやり方を取っている。だから、基本的に国の集まりでしかないけど、一応代表を選ぶことでそこに従うぐらいのまとまりはあるんだ』

チ「なるほど……でもそれだと、代表によっては主要国特権をつかって横暴な真似する奴が居るんじゃ……」

剣『実際にそれは起こりやすいんだけど、すぐに頭を叩かれて辞めさせるって動きが生まれるからそこまでおかしなことにはならないんだ』

チ「不思議だにゃあ。実際の国際連合は常任理事国が好き勝手やっていたような気がするんだにゃあ……」

剣『この連邦がそうならない理由の一つは『核兵器が役に立たない』と言う点だね』

チ「??? 何でだにゃあ?」

剣『基本、戦争が始まると宇宙での戦争が中心になるんだけど、宇宙空間で核攻撃はだだっ広すぎて、ただの爆弾と同レベルまで落ちるんだ』

チ「……つまり、価値が通常の爆弾と代わり無いから、強さに落ちる?」

剣『その通り。これだけ大きな世界だと核兵器の意味が無くなると言うのが理由。そして、これが一番大きな理由なんだけど……

チ「???」

剣『忘れていると思うけど、。目の前に自国より遥かに強い国があるのにだだをこねている国があったらどうなると思う?』

チ「みんな話を聞いてる暇はないんだにゃあ」

剣『それでもだだをこねていたらどうなると思う?』

チ「うーん……どうすれば良いのかわからないんだにゃあ?」

剣『答えは『』って、みんなそいつを置いて逃げる』

チ「ひ、酷いんだにゃあ!」

剣『そうは言うけど、全員がそんなこと言ってる暇が無いとわかっているのに、自分だけ得しようとしてる奴なんてイチイチ相手にしてくれないよ?』

チ「そ、それはそうなんだけど、酷いと思うんだにゃあ……」

剣『昔から呉越同舟と言われているように、目の前に強力な敵が居るから、ある程度はまとまってくれているんだ。『そんなことを言っている暇はない』ってのは一番纏まるんだ』

チ「纏まり方が世知辛いんだにゃあ……」

剣『そんなわけで、星系国家は大なり小なりこういった仕組みを取っているってことだね』

チ「それはわかったんだにゃあ……でも帝国制の場合はどうなるんだにゃあ?」

剣『帝国の場合は国家元首の選び方が血統で選ばれるだけで他は一緒だし、纏まる理由も一緒』

チ「簡潔過ぎるんだにゃあ!」

剣『あ、少しだけ違う点として、トップダウン方式ってことだね。帝国直轄領と他の国々の領土があるって程度だね。だから国家元首専用の領土があるかないかの違いもあるね』

チ「難しいんだにゃあ!」

剣『そうは言ってもこの辺は物語の本題に関わることはあんまりないから、話半分に聞いていればいいよ』

チ「良かったんだにゃ!」


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