7-13 マキナ・エクステリア

先行して向かってきた数機を倒したは良いが、後395機ほど……ついでに戦艦もある。

いくらグランドロアったって集中砲火にゃー耐えられん。

モーリアンも背負ってないし。

術式使えるようになったけど、アースソード10本しか手元にない。

近くに早々丁度いい隕石なんて………。


「あるな」


『ですね』


さっきの隕石ちゃんは元々は目の前のでっかいのオマケみてぇなもんだ。

流石に許可はいりそうだが………?


『下の方なら被害も出ないのでやっちゃいましょう』


コイツ……元があたいなだけに過激な発言。


「………被害出ない範囲でよろ……グランドロアぐらいの大きさで」


『……カリンさんの請求が怖いですからね』


さて、今向かってきてる100機ほどが射程圏内に入る前に。

あたいは工房の下の方へと移動、センサーで純粋に岩なのを確認すると工房の壁に手を置く。


「おら!従え!!」


術式を発動させ壁に干渉するとボコッとグランドロアぐらいの大きさに壁が剥がれる。

流石にアースソードみたいに操れねぇから、手に持ったままW方面に向かう……やっぱこっち来んのね。

めっちゃヘイト集めてんのなー。


「とは言え100はどうすっか……」


『ようやく拙者の出番でごわすな!』


ん?マキナさん?

声が聞こえると同時に視界いっぱいにマキナさんの胸が。


「近い近い!って、何処におるんよ!?」


『頭部ユニットの前ですが何か?』


うん、なんかムカつく。


「てか、なんでいるんだよ!?」


「グーたんに言われてケツに張り付きました」


何時の間に……グランドロアも気付かなかったんか?


「気付いた?」


『気付きませんでした……』


超高性能AIの機体チェックをすり抜けるってなんなん?


『そんな事より!ケイトが破天荒番長なのは理解したので、破天荒総長として手を貸そうではないかっはぁん!』


ツインアイからビーム出してふっ飛ばしてぇ。

てかなんだよ破天荒番長って!?

勝手に総長名乗ってるし。


「てか普段から破天荒なのはそっちじゃねーのかよ!知らんけど!!」


『なお、破天荒OBはカリン殿』


それは同意。

てか、ミリフ族は機械生命体だからか、フツーに宇宙出れるんだな。


『漫才やってるうちに敵機接近!』


『では先ず先輩としてフェニックス隊の実力を見せるでやんす』


そう言うとマキナさんは敵陣めがけて飛び出した。


『モードチェンジ、エクスマキナ』


メイド服だった外部装甲がより鋭角に変形、黒から蒼いラインが発光する黄金装甲に変わり、ボディラインがくっきり。

……お腹やお尻、下乳部分が肌色なのは何のこだわりなのか。

髪も伸び蒼く発光するその姿は。


「Oh……Goddess……」


『ですね』


大きさは人と変わんねぇが速度がMA並だ。

流石に相手もビビってんな。

突っ込まれた隊の動きが止まったぞ。


『ダブルガトリング』


両腕が展開し、ガチャガチャと2門のガトリング砲が組み上げられる。


『ふっ』


砲身がキュイーンと高速回転しだし、MAに銃弾の雨が降り注ぐ。

敵MAも困惑しながらも対人にしか効きそうにない攻撃を無視しようとする。

だが。


「んなっ!どんどん装甲がめげていくぞ!」


『それにより弱い関節部分に集中してますね』


流石に耐えられなかったのか蜂の巣にされたMAは爆散。


『やっぱ時間かかるなービームキャノンだあ』


両腕のガトリングが組代わり両腕に新しい砲身が現れた。


『はい、どーん』


マキナさんがそう言うと2門のビームがMAを貫いた。


「なん…だと……あのサイズで出力高ぇ!」


『威力はMA用に匹敵してますね』


まるで踊るように次々とMAを撃破していく。

コレがフェニックス隊の実力………。

と、見惚れてる場合じゃねえ。


「あたい等も続くぞ!」


『はいな!』


数は多いが動き自体はDMC小隊ほどじゃねえし、普段から姉貴やリックと手合わせしてるあたい等の、


「敵じゃねえーんだよ!!ブラスター!」


掴んでた岩を離し、あたいも負けじと両腕をブラスターにして1機ずつ確実に撃ち落としていく。

お?混乱から覚めたのか連携しだした?

けーど。


「まだまだ遅え!ホーミング!」


連携で来るならこっちは数だ!

更にダメ押し!!


「機体の動きは任せた!ダンシングソード!」


機体の制御をグランドロアに任せ、アースソードを動かす事に集中!!

ホーミングと自立機動兵器の嵐だ!

いい調子で次々と撃破していくが……。


「そろそろヤベェか?」


『敵機残り350!全機コチラに集まってきます!』


だよなぁ………すり潰しに来るよな。

やるか?いや、そこまで接近してないから……。


「釣れてるか?」


『良い感じで。モーリアンが無い分出力は落ちますが、なら予測範囲で大半潰せます。残エネルギー量も問題ありません』


ならやるか!


「よし!エリジウムマテリアルエンジン!エリジウムマテリアルミニエンジン!!最大出力!!」


『おんやぁ?グランドロアちゃんの出力が増大しちょるん?』


「マキナさん上手く避けてくれ!”貫き斬り裂くは大地のかいな”!!」


あたいはビームグレートソードに切り替えて両腕を横に開くと同時に発動。

機体と同じぐらいの長さのビームソードが形成される。


「”くらえ!必!殺!!”」


両腕を上げ手を組んで、2つの巨大な剣が合わさり何十倍にも巨大に伸びるお約束!


「”ダインスレェェェェェェイブッ!!!”」


あたい等に集中して押し寄せてた教団のMA達は、突然現れた巨大なビームソードに気付き足を止めるも、回避が間に合わず真っ直ぐ振り下ろされるダインスレイブに飲み込まれていく。


『うわおう。星でも斬るつもりな必殺技ぁ♪』


星は斬れんて。


————————————————————

補足


マキナ・エクステリア

元フェニックス隊所属のミリフ族であるマキナは、カリン達が軍を辞める時に「ゆっくりしたい」と言ってついてきた。

本来なら出向と言う形で軍部に在籍していた為母星の司令部に許可を取らなければならないのだが、完全に無視しメンテナンスを理由に棺桶型ポッドに1年もの間、引き篭もった。

その為、中尉から曹長まで降格処分を受けた。

とは言え実力はミリフ族の中でもトップクラスであり、両腕にダブルガトリングやMA用ビームライフルに匹敵するアームキャノン、背面から展開される対巨大生物用ミサイル、腰部から真横に展開されるクラスターミサイル等、全身から銃火器を展開できる。

これは自身を構成している機械を組み替えてその都度作り出している為、本人の気分次第で弾種が変更でき、知っている銃火器なら全て扱える事ができ、切り離す事で他者に渡す事も出来る。

ただし、切り離した分自動修復機能が低下したり出力が低下したりする。

また、戦闘時に適した姿に変わり、その姿から女神と呼ばれ、軍の兵士達の間ではその戦いぶりと言動から人気が高い。

後にモード:ゴッデス(ケイト命名)と呼称され更に人気が上がっていく。

変身時に姿が変わり言動も明るくなるが、特に意味は無い。



※余談だが、フェニックス隊全員筆者がP○O2やってた時のキャラだったりするのだ!!

マキナやカリンはふよふよ浮いてビームぶっぱする超硬いエトワールで、男の娘(カリンの弟扱い)がレンジャー/テクター、グレッグはバウンサー/テクターの倉庫番だったのだ!

グレッグ以外全員その時のキャラの姿そのままなのだ!

ニュージェネ?男の娘とマキナ作った記憶はある(やってない)


稚拙な作品をお読み下さり有難う御座いますなのだ!

はいぱー○ャン子作ってたら60000PV突破してた!感謝なのだ!

止まらない通知音に震えて眠ってるのだ!

少しでも笑ってもらえたら大変嬉しいのだ!

そしてより多くの方に読んで頂けるように☆とかツッコミとか下さるともっと嬉しいのだ!!

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