概要
水に勝て。地を愛せ。
祝福をもたらす子として生まれた赤髪の女はすべからく王の妻となった。しかし水の枯渇により一族に未曾有の危機が襲う。大飢饉と凄惨な争いが続き、女は皆の期待を一心に受けながらも救いを降ろせず、自身の無力さに打ちひしがれていた。
ある日奇妙な伝承を聞く。使命感に突き動かされ、縋る思いで領地を出た。『雄常樹』の実在――それを確かめるため。仲間の裏切りの先で瀕死になりながら辿り着いた斎庭《ゆにわ》、ついに運命の邂逅を果たす。
赤い女と紫の男がまみえたのは偶然かそれとも必然か。泉人とは、泉外人とは、天門とは――――。
世界を激動させる、濫觴《はじまり》の物語。
【九泉伝】
≪Kyusenden≫≪Shotai-Obo_jo≫
総文字数約10万字
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本作品は実在する民族や宗教、団
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