読後感が好きです。
特に印象に残った話は、まず、第一夜『心ない橋-Hurtless Crew-』です。
不条理を武器にぶった切ったラストなのに、なぜかほんのりユーモアが漂っているような……。
そして、第二十七夜『ご希望の品-nothing is NOTHING!-』もとても好きです。
いやー、このテレビ電話はウザイ(笑)。私なら使用三回目くらいで叩き壊していると思います。
順番が前後しますが、第十八夜『うちの学校の池に人魚が居た-Immortals-』の冒頭もとても印象に残りました。
私も童話・人魚姫の筋書きにちょっと怒りを覚えた一人です。このお話は人魚の方に主導権があるように思えて、とてもいいですね!
お題からお話を作るのは難しいと思いますが、今後も連載頑張ってください!!
(2022/7/24執筆)
この作者さんは、3つのお題と1つのテーマを設定し、それにあった短編を書くということを続けている。
その数、このレビューを書いている時点で73編。しかも毎日更新である。
それだけでも、とても頑張られているという印象を受ける。
小説の内容はどちらかと言えばミステリー系やホラー系の物語が多い。
どの作品も短いながら、意外な展開に驚かされることが多いだろう。
短編ゆえ、別に第一夜から読まなければ展開が分からないということはない。
1から順に読むのも良し。気に入った題名の話から読むのも良し。きっと気になる短編が見つかるだろう。
何篇か読ませてもらったよ。
これは確かに、あなたの言葉で綴られた小説だね。ひとつひとつの物語は短くとも、そこに息衝く人たちの鼓動が聞こえてくるようだ。
しかし一方で、その向こうに見える人間は一人しかいないというか、多くの話で共通して同じ人間が話しているかのような錯覚を覚えてしまったよ。
作家は作品には不要だからね、もっと透明になってみてもいいんじゃないかな、とは思ったよ。
あとは、そも話が通じづらいものもあったかな。文章の巧拙ではなく構成で魅せるお話だと思うから、そこで首を傾げられちゃうのはもったいないね。
色々書いたけど、とっても面白かった。
ありがとう、楽しませてもらったよ。
千夜一夜物語……昔々、街から生娘を攫ってきては、一夜限りの関係を持ってその首を切り落としていた暴君がいた。そんな王様の暴挙を止めるために嫁いできたのが、聡明な美少女・シェヘラザード。
彼女は毎晩々々王の寝床で珠玉の三題噺を囁いては、最後にこう言って締めくくるのです。
「明日お話しするお話は今宵のものより、もっと心躍りましょう(だから殺さないでね)」
現代日本に転生していたシェヘラザードが紡ぎ続ける千夜一夜物語!
三つのお題に順じて、ラストには毎回必ずあっと驚くどんでん返しやヒヤっとさせるホラー展開が待っている!!
既に100夜を超えているのですが、マジで1000夜続けるのコレ!?!? (゜ω゜)
拝読させて頂きました。
三題噺というアイディアにおどきました。
コボちゃんの四コマ漫画やり方と一緒ですね。
著者の腕、研鑽の日々が積み込まれたドキュメンタリー作品のような気がしました。
これは誰にも真似できない作品です。
気になる点
どうしてもこの作品はアイディア出し、文章構成の練習のような気がしてしまいます。
これはこれで素晴らしいですが
これだけ書ける人の本気の一本作品が観てみたくなりました。
企画上でなかなか全部読みきれず、
理解が足りてない部分があります。
御理解頂けると助かります。
改善点は軽い参考程度に考えて頂けたら幸いです。
偉そうに意見しまして大変申し訳ありません。
執筆活動は大変だと思いますが微力ながら応援しております。
誰よりも海水を飲む人
シェヘラザードと名乗って短編物語を重ねていきます。
それは「世界の過去か未来かどこかで本当に起こったかも知れない物語」という冒頭の言葉で示されているように、日常もの、ホラーやSFなどの別ジャンルの短編がジャンルを問わずという感じで続いてゆき、だけど一つのまとまりを持っているのが仕掛けとして強く作用していると感じました。
WEB小説的でもあり、ショートショートの書籍を読んでいるような雰囲気もあります。
第15夜まで読んだところで、目次見返してすごさを改めて感じました。
実際に毎日投稿されています。
まだ読んでない方にはぜひおすすめしたい気持ちです。
ありがとうございました。