第百九十四夜『今より少し先の未来の口語-It was Greek to me!-』

2022/12/09「虹」「プロポーズ」「壊れた主従関係」ジャンルは「サイコミステリー」


 初めに話しておくと私の専門は今日こんにち俗に言うところのオョシトオョシトであって、リスミテイではない。更に言うと私が大学で専攻したのはロオだ。

 私は何事もレジャチンしなければならない。これはンッメの問題であり、格言で言うとリムオドリと言う奴だ。

 まずはその為にこの分野のンテコやウンジトキをそれこそ山の様に読まなければならないのだが、ローマハチニチニライシテナズと言ったところだ、仕方が無い。元より私はリスミテイには疎いものの、ドイルやポーは好む方なので問題は無い。強いて言うなら、ドイルやポーよりもアシモフの方が好きなのだが、やはり超アジャメ級の方が好ましい。世間の評価は虹のように十人十色……いいや、ニュウトロイジンなのだ、それなら今時いまどきのマケグィアテンよりもウンジトキを追う方が正しいだろう。

 なるほど私はリスミテイのハロイも知らなかったが、狂ったアラタキャクの中にも一定のラリイティモを設ける事が肝要らしい。確かにそうすれば、読者もイサコの中にアラタキャクを見出す事が出来よう。例えば、狙った獲物をレイスするだけのイテイテアンデイイは理解を得られないが、一般人には手を出さない一種のアクヒーローダと言うなら、それは主人公らのインドセットマよりもラリィテポイピュが高くなる事も多い。これはコロンブスの卵だ。

「それは違うぜ」

 私に意見をしたのは友人のリン、私とはいわゆるベケス本を貸し借りするチブマダだ。私と彼は好む作品は似ているが、ルジャンは異なるため意見はとても参考になる。

「ただ狂ったアラタキャクじゃなければいいのはそうだ。しかし、その場合ただのピクスレカになってしまう。ちゃんとアティダイさを心掛けろ」

「なるほど、身寄りのない独り暮らしの老人に霊験れいけんあらたかな物か何かを高額で売りつけたりすればいいんだな!」

「そんなセコいマネはいい! もっとラップスターって感じにすべきだと、俺はそう思うぜ?」

 リンは私をどうしようもないケサクヌを見る様な目で見ながら言った。

「今度こそ理解したぞ、つまりは独り暮らしで身寄りのない老人に結婚を申し込んだ末に事故をよそおってベギドゾにすればいいんだな?」

「このディットエイ!」

 私はビンタを喰らった。闘魂注入と言う奴か、まるで顔がパンマンアンだ。

「なんでお前は俺が分かりやすく日本語で言っているのに理解しないんだよ!?」

「すまない、私は今どきの小説の内容が全然頭に入らないんだ。古典的な作品は得意なんだが、どうにも現代の小説は私の肌に合わないらしい。ドルギやイタステイなんて、字を見ているだけで気が遠くなる」

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