★★★ Excellent!!!
貴女は、誰かの大切な友達だから。 夷也荊
主人公のクラスではカーストがあった。その最下位のいじめられっ子を、主人公はいつも見てはモヤモヤしていた。いじめられっ子と無視され続ける自分は、どちらがいいのだろう?
そんな中、主人公は「職業友達」というサービスというものを知る。カーストの低い人に適切な「友達」を派遣して、カーストの上位になれるようにサポートしてくれるというものだった。主人公はこのサービスを利用し、ハイスペック女子と「友達」になって、カーストの上位になる。しかし、今までカースト上位の女子が孤立していくのを見た主人公は、彼女を救おうとする。だが、「友達」は契約に基づいているだけで、勘違いするなと怒られてしまう。
そして、主人公のクラスには、様々な職業友達が存在することが明らかになってくるのだが……?
クラスのカースト制度と、「職業友達」という新しい組み合わせによって、人間関係が複雑になるところを、読み易く描ききったところに、作者様の力量を感じました。
友達の意味を改めて考えさせられる作品です。
是非、御一読下さい。