8 不審者が言うことにゃ6
「いやあ、これをジェネレーションギャップと言うには、僕もそこまで年じゃないよ。でもね、昔はキツネは尾の先に人の魂を乗せて化かすが、タヌキやむじなは舌の先で人を化かす、と言われていたんだ」
「何が違うの?」
化かすという点なら、どちらも変わりない。
おにーさんはふふっと笑った。
「舌の先だよ、舌の先」
言いながらおにーさんは、んべっと赤い舌先を少し出して見せてくる。
「
「……あるけど」
その
おにーさんはどこか愉快そうに笑ったまま、
「タヌキやむじなは、一通り人を化かして飽きたら、その人の魂を食べてしまう。僕らが
「……おにーさんはアメ、
否定はしなかった。
「……まあ、そんなだから、タヌキやむじなは舌先で化かす。一方キツネは気が済んだら命までは取らない。だから、
「全然そんなイメージないよ」
「まあ、そういうタヌキで今有名なのって、
「さて、ここまできたら、キミ、キツネはどう?」
「どうって……タヌキと同じで化かすけど、お
聞いた限りではタヌキは
どうしてそう思うのか、
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