8 Aurea mediocritas.
「そういえば、曲がるは悪いものってそことなら
「……そうなると正常のなおと異常なだけのまがの二項対立な気がしますね」
「それだと、マイナス方向の用例が
こうした内容において、正負または善悪の
つまるところ、普通こそが正常なのである。
だから、能力的に誰かを守れる
そう思っていると、丁度すれ違った対向車のライトが
ルームミラーには似たような表情をしている
「……でも、その招かれざる客の子達も不運なのか、幸運なのか、わかんないねえ」
「悪運が強いってやつじゃないですかね」
いい迷惑でしたけど、と
「つーか、半分がヤバくなりそうな属性持ちってなんですか、マジで」
「私も
世の中は広い。
が、
「ところがどっこい、それだけじゃねーんですよー、あの二人」
「え?」
「所属、メディア学部らしいんですよ」
「……オジサン、よく話が見えないんだけど」
それをルームミラー
「あれ、
「ええっと、英語やフランス語にしては
おおう、当てにきた、と
「当たらずとも遠からず、元はラテン語ですね……いや直系子孫を当てるかあ」
「……
「あ、いえ、何度かヨーロッパに旅行した時に聞いたことがあるだけです」
「その何度、ってヨーロッパに旅行した、にかかるでいいんだよね?」
「
「あー、あの引っ越し、確かに
そういうことなのね、と
確かに、今、
「そんな大層なものでは……」
「先生も含めた中で一番実家が太いというのに、ちょっと何を言ってるのか理解できませんね」
十二分に大層なんですよ、と
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