4 There is where angel fear to tread
少し気の抜けるその笛の音が一旦
「な……?」
「安心してください。害はないです」
だが、懐中電灯を向けても、何も見えない。
このどこかで聞いたようなちゃかちゃかという音が、昔友人と友人宅の犬を散歩させた時の犬の足音と同じ
隣で
「人並みよりかは敏感って感じですか、お二人とも」
その様子を、鋭利な光を目に宿らせた
「……探せ」
途端に、ざっと四方八方に揺れ動いた獣の
「いやだなあ、そこまで緊張しなくてもいいじゃないですか」
自分が、がちがちに引きつった表情をしていると
それを見て、
一方、
「でも、
そしてにこにこと、
「え、あの……」
「
「……
そういう関係性なのか、と思うと同時に、彼女達の師匠はなんのつもりで女の子二人を廃墟に行かせたんだ、と
思ったのだが、五点接地法をリアルでやってのける
「まあ、聞こえたものは仕方ないです。それにそうであれば、お二人がビビりなんて言われるのは、逆にその敏感さに見合った危機管理能力があるということだと思います。今度言われたら、君子
「そうですね、
まあたぶんわからなかったんだろうな、と思う。
「ま、待ってください」
「その、私が危機管理能力も持ち合わせてる、ということは、その、
一瞬にして沈黙が
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