11 並び立つべきか、立つべからざるか
「ギリシャ神話の場合、そもそもの前提の問題だとボクは思う」
端的にロビンは言い放った。少しは
「前提、ですか?」
「
ロビンが言葉少なに口にした言葉は、世界の格言トップテンを上げさせたら入ることが多そうな言葉、ギリシャはデルポイ神殿に
「ええっと、神域と人界を
「つまり?」
「うー、お前は
そう、とロビンは
「今でも英語で
「あー……タンタロスもイクシーオーンも、神と同じ食卓につく事を許された」
そして、その食卓で
「アンブロシアと、ネクタール……」
「
「……否定前が
たぶん語源的には
「
「どっちにしろ、不死……あーそういえばどっちが飲み物で食べ物かっていう判別って、本当はないんですっけ」
「
マシュマロにココナツにクリームはないわ、とロビンがボヤく。
とりあえず、それが死ぬほど甘いものだろうことは
怖いもの見たさの好奇心的なところで気にはなる。主にカロリー。
「まあ、それを不死なる神と共に、死すべき人が食らって不死となることを良しとする見方が生まれるか? って話。『イーリアス』で有名なアキッレウスとかエレウシスの
「下級神とゼウスの間の子ですら死すべき人の一族の祖になってたりしますし……変なとこシビアですよね」
とはいえ、と
「タンタロスは神々を
「うん。
「イクシーオーンは
「言い方!」
ロビンがツッコんでくる。
でも事実上間違ってないと
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