8 八尋の白智鳥
「でも、わたし、どっかで
実際のところ、あれが
ロビンが片眉を上げる。
「その心は」
「名前です。タケルと山なんて、不吉ですよ。彼岸に行くという方向で」
そう言えば、ロビンもああ、と納得の声を上げた。
「ヤマトタケルか」
「そうです。
「うーん、影響、皆無とは言えないなあ……その上でだけど、アレ、わざと?」
ロビンの指すアレがわからず、
「確かに先に言ったのはボクだけど、それを『
『
その内、
「いえ、アレは反射です」
そう言うと、目に見えてロビンががっくりと脱力したのがわかった。
「そう……そうね、ヒロがそこまで考えるって考えたボクがバカだった」
「
そういう所だぞ、と思われている気配がひしひしとする。
「ヤマトタケルの伝説をなぞってみな」
「えーと、
袋の中の火打ち石と
「その後、
「うっかり
「うっかりじゃないですか。神と
これに、当の神がなんだとコノヤロウ、と言わんばかりに悪天候と病を
「……そう言われると否定できな…………いや、これボクが言うことじゃなくない?」
本来ヒロがツッコむところじゃないの、これ。
ロビンがげんなりした顔で
端的に表した言葉とは時として残酷であるし、ヘタなコメディより笑えるものである。
「それは脇に置いといて。で、どういうことです?」
「…………」
「なんで気付かないかなあ、みたいな
そう言えば、
「大ヒント、
「……ああ、なるほど、
古くより、男女という二元論においては、女性の方が霊的能力に
というのが、
なお、この場合の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます