4 安全装置
青く鋭い目が、射抜くように
「ヒロ、それは呪いじゃない。だから、キミはそんなに
言い聞かせるようにゆっくりと、力強くロビンが言い切る。
軽く肩を揺さぶられて、
「いいね?」
「……はい」
自然と口から言葉が
呪いじゃない。呪いでは、ないのだ。
「……すみません、ロビン。もう、大丈夫です」
「ん」
ちょっと疲れとかそういったもので、珍しく弱気になっていただけ。
「
「……その呼び方嫌い」
レジェンド。
聞いた話によれば、あの
ただ、その中でも目にまつわるものを身につけるスピードは異例も異例で、調子に乗った
そうしてついたその
「……ああ、そうだ、そうです」
久々にロビンの裸眼で見つめられたので思い出した。
ちなみにこの間、ほぼ揺れない程度に
「ロビン、これ返します」
「ああ、ありがと」
ぱかりと開けたメガネケースから取り出した
「もともとそれ保険なんやっけ」
前にロビンから聞いたところによれば、もともと能力制御の補助として、常に裸眼でない状況を作るために、昔買ったのが始まりとかなんとか。
とはいえ。
「……最近は普通に貫通してると思いますけどね」
実際、メガネのあるなし関係なく、自由自在にロビンは自身の能力を使っている気がする。うっかりするとさっきみたくなる
しかし、不満げにロビンは口をへの字にしてみせてから、口を開いた。
「あのね、電動アシスト自転車から電動アシスト抜くようなもん。そこまで気にしなくていいから楽なの」
そして、それから、とやや語気を強めて続きを口にする。
「
そこで、
基本的に虹彩の濃いモンゴロイドと比較して、いわゆるコーカソイドの虹彩の色、特に薄い色――この場合の薄いはメラニンが、にも置き換えられる――の方々の
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