12 人心地ついて
◆
気が付いた瞬間に、母親は悲鳴とも歓声とも取れる声を上げて
そして、更にそれを見守ったり、
ぼんやりと、アレは夢だったのだろうか、と思いながらいくつか簡単な検査をさせられてからまた病室に戻ると、明らかに看護師でも医者でもない見知らぬ女性が、部屋の前で待っていた。
彼女を認めた瞬間、両親は彼女にしきりに感謝の言葉を述べ、ぺこぺこと頭を下げ始める。
「本当に、ありがとうございます、
「いやあ、
実働隊という言葉に、
うっすらグレーがかかったような茶に染めた髪を一つの
「そうそう、
その言葉に、両親が顔を見合わせ、それから
「あのね、
「だが、その、
「いいよ。話すよ」
父親が続きを言う前に
両親は再度顔を見合わせてから、ドアを開いて
「はは、
「
よろしゅう、と
その手を
「さて、
「うん、ロビンにーちゃんと
「おや、
ロビンくんもいい人やねんけどこう、ガワの目つきがあれやからなあ、と
確かにあの目つきの悪さは損をしていると
「二人とも、
「そう、なんだ」
「まあ、
――完全にあの師にして、この弟子ありな伝説やけどな。
遠い目をして
「ということは、ロビンにーちゃんと
二人の言っていた感じと、今の
しかし、
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