10 猛犬注意
◆
「ひぇっ」
「いやあ、
一方、
最初から獣道以下の道を歩いているわけだが、
「『
「ぴ」
今まで
「しかしまあ、ロビンじゃなくて
ただ、
「とんだショタコ……げふんげふん」
その中身は置いといても。
「いや、
「――!」
本来なら情けないとか、格好悪いとか思って振り
ただ、
――……ぐゎん、ぐゎん、ぐゎん
雨粒がレインコートのフードを容赦なく叩きつける音と、空からごろごろと鳴り響く雷鳴の合間に、金属製の何かを叩く音が聞こえた。
その音を聞いた
「
「この、なんか叩く音?」
「ええ。方向を指で指してください」
困惑しながらも、
それを確認した
「ひろねーちゃん?」
「いいですか、
その目の奥に、どこか
「
「……ひ、ひろねーちゃん」
「大丈夫、わたしもロビンも、こういうの、慣れてますから、へっちゃらです。だから、絶対に振り向かないでください。いいですね?」
違うのだ。この
丁寧な口調のまま、泥や木の葉をかぶったレインコートのフードの下から野生じみた眼光を見せる
「いいですね?」
「……うん」
本能的に、強者に対して、
そうとしか表現できなかった。
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