2 見たもの
「やっぱりね。僕の考えの通り、
「うん。それに、丁度目撃者もいたけど、それもオリカがうまい具合に理屈付けたよ。やっぱり、オリカは吸収率がいい」
ほうほう、と
今日も今日とて、チェストの上のポータブルデジタルオーディオプレイヤー用スピーカーからは、いつもの
その
その実のところ、
どうやっても問題児でありながら、その能力については
それでも、現状、彼に師事するロビンを
……いや、
「最初のウワサで見えてたのは、それこそ本当に本人のソレがベースだと思う。
「それは、ロビンにはきつかったんじゃない? 大丈夫?」
そもそも、悪名が高い理由の七割ほどは、あくまで
つまり、この人格を問題と
何事も慣れであるのだ、慣れ。
「着地点がちょっときつかったけど、活きてはいなかったから、まだマシ」
恨みや憎悪を血で
意図して見たものとはいえ、そうした情報を視覚的に
それでも、単純に見えるようになった頃から考えれば、十年以上付き合いのある能力なので、ちょっとやそっとでは、
「そう、じゃあ、今回の噂はそこは争点にされてなかったんだね」
「うん。オリカもそこを突いて、目撃者の思念によるものとして論理に落とし込んでた。そして、それ自体も実際に間違いじゃない」
ロビンの目に、
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