私の一番大切なもの、それは家族だ。

愛する妻と、先日３歳になったばかりの娘。

この２人さえいれば、他には何もいらない。私の命すら惜しくないほどだ。

「もう寝るよ？」

私は娘を抱きながら、リビングで作業中の妻に声をかける。

「仕事が終わらないから、今日は1階のソファーで寝るね」

妻がそう答えたので、私は了解して娘と2階の寝室に入り、先に眠りについた。

…目が覚めると、なんだか焦げ臭い。

周りを見渡すと部屋のあちこちが燃えている！

私は慌てて階段を駆け下りて、途中妻とすれ違いながら家の外にでる。

近所の人が消防車を呼んでくれたおかげで延焼は免れたが、我が家は全焼。

妻と娘も逃げ遅れてしまった。

ああ、私はこれからどうやって生きていけばいいのだろう…。

（↓解説はこのまま下にスクロールしてね↓）

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解説

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火事に気付き避難をするときに、この男は眠る娘を置いて一目散に逃げ出したよ。

途中ですれ違った妻は、その娘を助けるためにわざわざ2階まで行っていたんだね。

つまりこの男が最初から娘を抱いて逃げていれば、妻も娘も助かった可能性が高い。

本当に大切なものは自分だったということだね…

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