第30話 どローカル
ポーン
「マスター」
何かの
執事モードの
「おいよ?」
( 飲食物からの、皆様の身体への『ナノマシン
各人のシルバーコードとの、接続完了。
脳内会話なので、他の三人には聞こえない。
プライベートな深い個人情報では無く、
この異世界で、誰もが知る一般常識やマナー、
世間に広く公開されている情報等のデーターサーバーとして
犯罪等関われば、
が、地球では
『侍』は、表向きは
その
と、あえて思わせて居る。
実は
誰もが繋がるユグドラシルと言う(
国家から個人まで、詳細に正確に
スパイ行為など必要は、無い。
静かに
いきなり現場に現れて、つぶす。
国家であれ、個人であれ。
『侍』には(
(
市中の皆さんにも、この異世界の情報や常識のローカル・サーバーになってもらおう)
(アイサ)
(そうだ、ユグドラシル・ネットワークの
(はい、問題なく。
ただセルガさんの転移過去ログ
つまり
(
ユグドラシルの根幹から見れば、地球圏は片田舎だよなぁ)
猛は、
「
隼は、会話に切り替える。
「そうか。……先ずは『ヤーディン大国』
「はイ」
ヴォン
四人とも見やすい
だいぶ
上空を流れる雲も、リアルタイムで再現されている。
「おや。もうすぐ通り雨が、やって来ますね」
猛は、淡く輝くジオラマに
「......のうタケシ。この......箱庭かの?......まさか......」
「はい。今現在からの『時が刻々と、流れつつある』、
『ヤーディン大国』です」
ヴォン
そのジオラマに、ヤーディン大国の
「どうでしょう。国境線に、間違いはありませんか?」
「……」
「……」
「……」
ニーグ様とワードマンさんとセルガさんの、目は見開かれ、口はポカンと開いている。
「…… スゴイのぅ…… その山は、確かにヤンモン山脈だの……
ついさっき、
たしかに国境線は、正しい」
「なるほど。『かがくぎじゅつ』で、この箱庭を、
全員で同時にながめられれば、軍事作戦行動の立案がし易いですな」
ワードマンさんは、すっかり現役
「はい。作戦行動で重要なのは、全員が情報を共有して居る事です。
この『箱庭』を見ながら検討すれば、共有のズレを最小限に防げます」
そこで、まだ可愛い口を開け放し綺麗な碧眼を真ん丸くして、絶句しているセルガさんを見る。
「セルガさん。
この世界の『
この展開図を見て下さい」
「…… え? あ!はい!」
セルガさんは、集中し始める。
ザザザザザザザザザザザザザザザザ
凄まじい勢いで、ジオラマ上にアイコンが出現し始める。
ワードマンさんの
隣の二つの青いアイコンは、ニーグ様とワードマンさんだろう。
正面の俺のアイコンは、グレーだ。
まだ、協力の意思を表明していないから、そうだろう。
公爵亭にある二点の赤いアイコンは、敵対するタイ公爵とハナマサ勇者管理局長だな。
ふむ。
えーと? セムカ・フォン・ヤーディン......
あぁ、国王さまか。グレーね。ふむ。
そして、ヤーディン大国全土のあちこちに、赤い点。
おや、国境線の外にも、赤い点があるのか。
案外『
そして、圧倒的に多い緑色アイコンは、守りたい対象を表す。
「…… こんなに『守りたい』人々が……」
今度は猛が、口をあんぐりさせてしまう。
緑のアイコンは、ヤーディン大国の
人口、20万375人か。
おっと、今産まれて20万376人。
女の子か。おめでとう♪
タイ・クォーン教会神殿周囲はピントがハッキリなアイコンが表示されて居る。
遠距離なアイコン程、ピンボケで表示されて居る。
それは、セルガさん自身が直接対面した人物は、ピントは合う。
又聞きや資料上で知る人物は、イメージがわかず、アイコンのピントはボケる。
本気で『庶民を守りたい』と言う事か。
ふっ、と、セルガさんを見つる。
そう言えば、俺を召喚するにも命掛けだったな。
『
ここにも、『自分が死んでも、かまわない』
思わず微笑む。
『侍』が力を貸す条件の、充分に『
…… 気に入った!
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