第97話 トラブル?

まえがき

前話96話、7/27 22:33、エリザお嬢様とラハートフのやりとりを加筆しました。

ーーーーー


三回目(説明会を除き)のダンジョン攻略で俺達は初級自然型の入口前で装備品、アイテム、食料など最終確認をしていた。


初級自然型のダンジョンに入ろうとするモモティルナが俺達、エリザお嬢様に気がつき、一方的に色々言ってダンジョンに入っていった。


「私達も今から自然型なんです。接戦ですね。」

「ダンジョンの中では何が起こるかわかりませんわ。」

「何も起こらないといいですね。」

「その余裕な顔が歪むのが楽しみですわ。」

「ではお先に。勝利もいただきます。」


モモティルナはエリザお嬢様の変わらぬ態度に最初は勝ち誇った表情だったのが最後にはしかめっ面になり、急ぎ足でダンジョンにパーティーメンバー達と入っていった。


「まるで何かあるような言い方でしたね。」

「警戒する。」

「それにしても前回はまだ洞窟型でしたのに、もう自然型ですから、随分と早い攻略ですね。」

「エアルリーザ様とラハートフ様なら可能だと思いますが、モモティルナさん達だと信じられませんね。」

「ボスの魔石を買い取って、それを提出していたり……正々堂々と言った本人がそんなことやるわけないですね。あははは……」

「「「……」」」


アリナ嬢の言葉で俺達の間が静寂に包まれる。

静寂をつくったアリナ嬢が静寂を破る。


「や、やるわけないですね?」

「やりそうね。」

「やりますね。」

「やりそうっすね。」

「可能性大。」

「今までの言動を見ると、ないとは言えないですね。」

「ほ、本当に攻略しているかもしれませんよ?」

「本当なら正々堂々とは、なんでしょうね?」

「も、もしそうなら、自然型のボスの魔石も買い取ればエリザ様に勝利できるのにそれをやらないということは、買い取りはやってないんじゃないですか?」

「これからするかもしれない、と可能性とかを考えても、時間の無駄ね。」

「たしかに。」

「そうですね。」

「皆さん、所持品の確認は終わってますか?」

「「「はい。」」」

「終わってます。」

「終わってるっす。」

「じゃあ、行きましょうか。」


学園の初級自然型のダンジョンは森林フィールドだ。

ここの森林フィールドは中心が最深層、その周りを円状に広がって九層、八層~二層、一層と結界で分けられている。


その階層毎の結界は鍵となる魔物の魔石を手に入れると先の結界を通れるようになる。

すぐ見つかることもあればなかなか見つからないこともあるらしい。


俺達はナトナ嬢が察知した魔物を片っ端から討伐していたら運良く鍵となる魔物を発見し魔石を手に入れ、四層まで進んでいた。

俺はここでも鍵の魔石を手に入れたら、グリフォンプチウィンドを放ち、魔物を殲滅している。


エリザお嬢様のジト目……

ヤバい、癖になってきた……


順調に進んでいたが、ありえないことに遭遇した。


ここは学園が管理しているダンジョンだ。

ダンジョンにいる人は学生か教師達だ。


例外として魔物の間引きのために依頼された冒険者だけだ。

それも間引きをする日は知らされ、その日は学生達は立ち入り禁止になる。


俺達が普通に入ってるということはその日ではないということだ。

どう見ても学生にも教師でもないやつらが俺達を包囲している。


前々から色々と問題が多いと思っていたが……

これは、手引きしているやつがいるな……

モモティルナが言っていたことはこれか?


ーーーーー

登場人物紹介

●エアルリーザ・フェン・オルヴェルド(初登場13話?)

オルヴェルド公爵長女。全属性の適性持ち。

約百六十四センチ。金髪赤眼。輝く金髪ロングストレート。少しつり目の意志の強い瞳。身体はまだ成長中、バランスが最高、芸術的。綺麗格好良い系美人。

アピールをしているが気づかれずで少し悩み中、だけどそれはそれで楽しんでいるが、ルシュカの接触に少し慌てている。ラハートフからの貰ったミスリルネックレスを肌身離さず身に付けている。フィギュアも手に入れ喜んでいる。


●ラハートフ・フェン・マジルド(初登場1話)

マジルド伯爵家の養子(次男)。オルッシュ村ラハルとフロエナの子(長男)。適性無し。

約百六十八センチ。深青色の長い髪。赤瞳。髪は後頭部でエリザお嬢様から頂いた赤い紐で一つに纏めている。細マッチョ。

エリザお嬢様命。エリザお嬢様のフィギュアの所持許可に大歓喜。


●アリティーナ・フェン・ガルディーナ(初登場47話)

ガルディーナ男爵長女。水と風と光と闇属性持ち。

約百五十九センチ。レッドグレープフルーツの果実の色の髪に金眼。ポニーテール。体格はスレンダー。可愛い系美人。

戦闘狂。エリザに憧れている。スタンと仲良さげ。クラスが離れて放課後や休日に前より交流が増えた。


●ナトナ・フェン・フェイヴェルド(初登場52話)

フェイヴェルド公爵の次女。火と土と闇属性持ち。

約百四十三センチ。焦げ茶色のセミロングヘア。黒瞳。童顔。体格は普通。可愛い系美少女。

無表情女子。メリルに隠密技術、格闘術などを教授してもらっている。ラハートフを驚かすのが秘かに目標にしている、らしい。


●ルシュカ・フェン・ハシュラー(初登場52話)

ハシュラー子爵の次女。土属性持ち。

約百五十センチ。茶色のショートヘア。茶眼、たれ目。童顔。背のわりに大きい方。可愛い系美少女。

初級建物型の攻略からラハートフへの恋を自覚し、頑張る女の子。プレゼントされたナイフを寝る前に見てニヨニヨしている。


●イーサ・フェン・ブルーライ(初登場52話)

ブルーライ子爵の長女。水と光属性持ち。

約百六十センチ。水色のロングヘアに水色の瞳。体格は豊満。綺麗系美人。

二学年三大巨乳の一人。聖母様。優しさが滲み出ている。ルシュカの恋を応援している。


●カシュエ・ケトマセー(初登場52話)

ケトマセー商会会長の長女。土属性持ち。

約百五十四センチ。茶の短髪。茶眼。語尾が「っす。」。体格は普通。可愛い系美少女。

王都の店の情報を網羅している。焼肉ドラゴンミートやコスプレの服店も彼女からの情報。ムードメーカー?


●クロッシュ・フェン・デンキューラ(初登場52話)

デンキューラ男爵の次女。土と光属性持ち。

約百四十七センチ。黄色のショートボブヘア。黄色の瞳。綺麗系美少女。

上級回復魔法を詠唱破棄できるようになった。真面目。努力家。ここ最近で一番成長している、かも。


●モモティルナ・ライトベル(初登場47話)

ライトベル孤児院の女の子。火と光と闇の適性持ち。

約百四十七センチ。濃い桃色の髪をツインテール。桃色の瞳。無駄にでかい。可愛い系美少女。

二学年三大巨乳の一人。教会の慈悲の聖女。第四王子ホルスディンの婚約者。今度はエンダースを手に入れるためエアルリーザと勝負中(勝ったとしても手に入るかわからないが……)。


ーーーーー

あとがき

面白くなってきたら☆を足してくださいな!

フォロー応援もよろしくお願いいたします!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る