第36話模擬戦?

【模擬戦?】


俺の生徒会の話も解決し、紅茶とコーヒーのおかわりが出たのでゆっくりと飲んでいると

舘先輩が


「高谷君に変態袋マンの動きの指導をしていると聞いたのですがほんとうですか?」

「ああ、本当だ」

そこでゆうが

「変態袋マンってカッコイイですよね」

「はい!」舘先輩が食いついた

「とくにあのまつ毛とネコミミが」 

ゆうさんや、君は、本当にかっこいいと思ってたんだね。

「はい! 最初の時よりかっこ良くなっていくのが・・・・」 

それを聞いた数名が

「えーっ!?」

やっぱり、ゆうと舘先輩の美的センスがおかしいんだよ

「あのー」舘先輩が何か言おうとしたところをさゆりさんが遮る。

「弟子は1人だけで精一杯、こいつがわがままを言って変態袋マンの動作を覚えたいと言うから指導しているんだ」

「そうなんですか」舘先輩がさゆりさんの即答に肩を落としていたけど。


すみません、でもこれ以上生徒会の連中とかかわりたくないんです。

それから生徒会の人達が色々質問してきたけど、協会の内部に関する事なのであまり話せないが豊島の21階層から30階層の調査と豊洲の中層の仕事をしていると言って、今日のお話は終わった。


帰ろうとした時、生徒会長が探求高校の施設を見てほしいと言ってきたので、生徒会長の後ろについて各設備、

おもに、ダンジョンがらみの部分だけど、見学してから帰る事に。


『探求大学受験対策用闘技場』初めて見る施設

推薦で探求大学に行けそうな連中のみ使用できる専用施設


最初観覧席から見ていたが、ぜひ闘技場に、と言われ、闘技場に8人

副生徒会長がバカな発言

「ちょっと動いてみませんか?」

「我々はスーツだから」

「はい、雰囲気だけでも」

「それじゃあ7人対2人で軽く動いてみるか?」

えーっ?さゆりさん、何言ってるんですか?

心配になってゆうに耳うちすると

「大丈夫、このスートもブラウスも冒険者用の特注素材のウルトラスーパーストレッチだから、

鬼頭さんに用意してもらった特注品なの」

あれよあれよと2人は靴を脱いで、

さゆりさんは生徒会から刀を模倣した木刀を借りた。

試し振りをすると、ブオンブオン・・・・・?

(イヤイヤ普通そんな音はしないだろ)

生徒会の連中もストレッチを初めてやる気満々、

(ってさっきの木刀振る音聞いたよね、俺知らないよ、63?61?ちがうよ97と94だよ3倍だよ3倍)

「どうする?7対1でもいいんだぞ」

「さゆりさん、私もやりたいです」

「そうか」

相手を見て

「すまない、やっぱり7対2でお願いする」

「合図なしでいつでもいいぞ」


突然舘先輩が走り出した、にやっと笑ったさゆりさんが舘先輩に向かって走り出し、舘先輩が何かしようとしたのだろうけど、その前にばっさり。


会長と副会会長があわてて左右に大きく分かれ走り出す。 


さゆりさんは、ゆうを見てから、向こうにいる4人を無視し会長の方に向きを変え走り出す、

ゆうはチラっと副会長を見ると、そのまま放って、さゆりさんが走り出すや否や、速攻で得意の土壁、4方全部囲まれちゃった。


あっという間。ぎりぎりで抜け出した1人と会長、副会長の3人になってしまった。

さゆりさんはそのまま会長に向かって走って行き、あっと言う間に会長は間合いを詰められ、そのまま居合抜きスタイルで会長の剣をはじいて会長もアウト。


副会長がゆうに向かって木刀を振るってきたけど、今度は透明な壁(氷?)ガキガキガキ、 はじかれてしまう。


副会長が素早く右回りで壁の内側に回り込もうとするが、壁から抜けたその瞬間エネルギーボルト?ヤバイんじゃない、と思ったら弱いスタンガン?痙攣しながら副会長が倒れる。


 その間にさゆりさんが、壁から逃れた1人に向かって走りだす。

その1人がエネルギーボルトを撃ってくるけど、全部木刀ではじかれ最後にばっさり

あっけなく終わった、3人は結局何もできず。


さゆりさんとゆうは、生徒会のメンバーを気にせず

「やはりスーツだと動きづらいな」

「はい」


2人の会話に生徒会の7人は終始無言、生徒会メンバーは、少しは何かできると思っていたのだろうけど一方的に、それもあっけなく、まあ、3倍だからな~


さゆりさんとゆうが、パンプスを履いている間に7人がなんとか立ち上がって、それでも生徒会、そこはしっかりしている、ちゃんと礼。


「ありがとうございました」

それに対し、ゆうが

「こちらこそ、大変貴重な経験をさせていただきました」

と言い、2人、頭を下げた。

さゆりさんが車の手配の電話をして、全員で生徒会室に戻り、一応だけど生徒会の7人を励ます

「君達も精進してレベルを上げれば強くなれるよ」


そんな事を言いながらも、あまり話ははずまず、時々舘先輩が変態マンを尊敬しているとか、高谷クはすばらしい師匠がいてうらやましいとか言うくらい。


紅茶を飲みながらしばらくすると、さゆりさんに電話がかかってきた。


お迎えが着たようだ。


「それじゃあ、時間をとらせてすまなかった」

「本日はお越しいただきありがとうございました」生徒会の7人が、そう言って、さゆりさんとゆうが生徒会室を出るので俺も一緒にさゆりさんとゆうの後に続く。


校門にさっきと同じ?ハイヤーが来たので、俺に向かって、かっくんの家で待ってるねと言ってハイヤーに乗り込んで去って行った。


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