尋問

「~~~~!!」


 一人が苦悶の声が響き渡る。

 それを見た他の四人が恐怖の表情を浮かべた。

 

「なら、口を割るまでこれを刺し続けるだけだ」


 笑顔でそう言うと、四人は化け物を見る目で僕を見る。

 そして一人ずつ太針次々と刺していく。

 急所は外しながら刺しているので痛みで失神もできない。


「うん、そろそろ限界かな」


 僕は足以外の部分の太針を抜き、回復魔法をかける。

 痛みが和らぎ、安らいだのかその場で眠る。

 足の痛みはあるだろうが、他の痛みが消えたことで眠ったのだろう。


「悪魔……!!」

「それは、今の僕にとっては誉め言葉だ」


 二人目、三人目と 尋問話し合いをしているがなかなか口を割らない。

 どうせどんな奴予想はついてるが、吐かせないと意味がない。


「さて……」


 五人唯一の女性に目を向ける。

 目で今度は自分がターゲットなのだと悟った彼女は許しを請う。


「話します! 何でもしますから助けて!!」


 頬を赤らめ、妖艶な表情で許しを請う彼女。

 色仕掛けか……。


「じゃあ、君達は何者だ?」

「私達は精霊狩りなの、依頼されてまだ未熟な微精霊を狩りに来たの」






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