13 再会?
何というか、この家……場所、変えた方が良いかな……。
目の前で先程ウルスラとの戦闘で直したばかりの家がまたしても壊れた……。
理由はまぁ、魔王が悪いのだが……。
話は数分前に遡る……。
ウルスラに前の勇者のエレナが生きていることに頷いた瞬間ウルスラの後ろの空間が歪む。
ウルスラ以外にも転移魔法を使える魔族がいたのか……。
「何を警戒した顔で……」
言いながら振り返る彼女の言葉が止まる。
中から二人の見知った顔が現れる。
紅蓮の髪に透き通るようなそして熱い紅い瞳の少女と黒い髪に黒い瞳のローブを被った少女、エレナとノウェムだ。
「だからさ~、そんなことで僕を使わないでくれるかな~」
「あ、見つけた!」
ノウェムの言葉を無視してエレナはウルスラを見て言う。
ウルスラはというと、いつの間にか僕の後ろに隠れている。
「よう、久しぶ……」
「邪魔よ! どいて!」
おいおい、酷いなぁ~。
久々の再開に邪魔って言われるとは……はぁ、泣きそう……。
なんて思ってる場合じゃない、後ろで何かを唱える声が聞こえる。
「おいおいおいおい!」
「
放つ前に彼女の右腕を掴み、右上へ向ける。
炎の塊はそのまま家の壁を突き破り、空の彼方まで吹き飛んでいく。
「水よ!」
水魔法で辺りの火を鎮火する。
ここは自然や花にも囲まれている為、燃え移ればこの辺一帯火事になること間違いなしだ。
危うく、楽園が一面灰に包まれるところだ。
「お前なぁ~!」
ウルスラの手を引っ張り、彼女に詰め寄った。
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