デザイナーメモ 桂華グループ 2001年決算  当期純利益抜粋

桂華グループ 2001年決算  当期純利益抜粋


 桂華岩崎製薬            75億円


 合併した桂華岩崎製薬はリストラを行って75億円の当期純利益を確保した。

 製薬事業は新薬開発の研究費用の増大で苦しくなっており、さらなる合併に踏み切るか、海外の製薬企業を買うかという選択を迫られており……




 桂華金融ホールディングス      2414億円

  桂華銀行              1600億円

  桂華証券              800億円

  桂華海上保険           △72億円

  桂華生命              86億円


 日本でいち早くメガバンクとなった桂華金融ホールディングスは大規模なリストラを進めながらも2414億円の当期純利益を確保した。

 収益を下支えしたのは98年時に最安値で買い込んだロシア国債で、同時多発テロとITバブル崩壊で証券部門は一時日経平均20000円を割り込むも800億円の確保に成功した。 

 桂華海上保険は同時多発テロによる支払いによって72億円の赤字に転落している。




 赤松商事              1355億円

  携帯通信事業            95億円

  ドッグエキスプレス         28億円

  資源事業              830億円

  北樺警備保障            66億円

  桂華部品製造            24億円

  他社                3億円


  帝西百貨店グループ         309億円

    百貨店部門            37億円

    スーパー部門           90億円

    コンビニ             192億円

    ファッションビル         4億円

    牛丼店             △34億円

    北海道一次産業企業群       5億円

    他社               15億円


 赤松商事は1355億円の当期純利益を確保した。

 ロシアの原油を中心とした資源事業が牽引し、これに子会社の帝西百貨店グループが続く。

 帝西百貨店グループは本業である百貨店部門が苦戦し、スーパー部門とコンビニ部門の躍進が続いている。

 牛丼店の赤字転落は狂牛病による売上減によるもので、北海道一次産業企業群の売上にも影響が出ており、事業売却の噂も囁かれている。

 岩崎自動車の下請け企業群を買収し続けた桂華部品製造は増収増益で、OEMサプライヤーとして大手になり……

 赤松商事の子会社となった北樺警備保障は同時多発テロの影響で規模が急拡大し売上が……




 桂華ホテルグループ         66億円  

  ホテル部門              86億円

  AIRHO                △74億円

  北海道三次産業企業群         9億円

  桂華歌劇団              9億円

  由布院・黒川開発           7億円

  桂華広告社              5億円

  九段下ビル              22億円

  他社                 2億円


 桂華ホテルグループは66億円の当期純利益を確保する事に成功した。

 同時多発テロによる米国を中心とした旅行減と飛行機需要の急減が業績を直撃。

 AIRHOの赤字がグループの収益を押し下げる形となった。

 桂華グループ内部には、事業を急拡大させている桂華鉄道グループと帝西百貨店グループと事業統合・再編して鉄道系財閥を目指すべきという声が……




 桂華鉄道グループ          120億円

  京勝高速鉄道            98億円

  香川鉄道グループ          13億円

   香川鉄道             △80億円

   四国新幹線             11億円

   新大阪駅ホーム           82億円

  桂華バス              4億円

  桂華土地開発            6億円


 桂華鉄道グループは120億円の当期純利益を確保した。

 破綻した香川鉄道の負債処理および、施設更新費を新大阪駅ホームの収益でカバーした形になった。

 四国新幹線単体では11億円の黒字を確保し、施設更新費と負債処理が無くなった来年は増収増益が期待できる。

 地下鉄東西線と繋がっている京勝高速鉄道は値下げによって利用客が急増。

 越中島支線経由で京葉線東京駅に乗り入れた事も収益に寄与した。

 これによって桂華土地開発の分譲事業も本格的にスタートし……



 四洋電機               541億円

  電池                 84億円

  液晶                 1027億円

  白物家電              △310億円

  その他               △260億円

 

 四洋電機は541億円の当期純利益を確保した。

 創業者一族を追い出すきっかけとなった損失飛ばしの清算を行ったが、集中投資した小型液晶部門が稼ぎに稼いで損失を一掃する事ができた。

 白物家電およびその他の事業は売却を視野に入れたリストラを考えており……



 越後重工               △6億円

  プラント事業             △43億円

  鉄道車両事業              19億円

  造船事業                24億円

  その他                △6億円


 越後重工は△6億円の当期純損失となった。

 造船事業と鉄道車両事業は黒字を確保したが、プラント事業の赤字が大きく足を引っ張る形となった。

 鉄道車両事業は桂華鉄道の保守や設備更新等で一息つけ、プラント事業は赤松商事と提携し収益改善を目指すが先は苦しく、桂華部品製造と合併するか、大手重工に身売りするか……




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更新しないとサボるので、デザイナーメモをUP。

サイコロと当時のIR資料を見ながらこんな感じかなと思いながら作っている。

なお、現実の2001年は間違いなく経済状況は最悪だった。

意図的に会計用語を緩く使っている。


当期純利益

 その年最終的に稼いだ利益のこと。


株価20000円

 現実の2001年の株価最安値はあのテロのせいで10000円を割り込んでいる。


狂牛病

 これがえらく外食産業を苦しめるハメに……

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