透明になりたい

過去を過去かこを夢見る

忘れがたい過去を

眩しくない夢を

囚われている足首を拾われている

道端に落ちていた路を未知を

酔いどれながら歌い踊る舞い踊る

狂うて狂うているがためにおど踊れないぼくぼくの足を誰かがもたげている眼窩の隙間からぼくを覗き見ている

と、透明になりたい

わたし私渡せない私の記憶を

もう見たくないメッキの施された輝かしいあの日々を

記憶の中では透明であるのに

私の姿だけは透明にならない

うつく美しい過去を

痛々しい未来を見ないで

夢見る夢を見るおどろおどろしい姿を

透明になれない

価値を見出だしているから

本気（ガチ）を弾き出しているから

忘れられた過去を取り戻すかのように

忘れられない未来から目を背けるように

透明に

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