崇期さま、やっと拝読させて頂きました!
ほの暗い幻想感の美しい、友未好みの名作でした。鬱世界にひっそりと浮かぶ夜光草のような佳篇です。
メルヘンというより、現代(近代?)ファンタジーと呼びたくなりました。二つのシルエットの手探りのフェイクが綴り合わされて行く様子に、シニカルと言うよりは孤独な懐かしさが漂います。耽美的に描かれた嘘絵巻は、友未に虚言や妄想の持つ癒しの力を思い出させました。同時に、ルノウが横笛を火に投げ入れるシーンはやはり衝撃的です。そのまま純文学方向へ研ぎ澄まして行けるポテンシャルもありますが、嘘噺として結んで頂けて嬉しくなりました。「ユーモア短編」とありますが、この作品のユーモアを感じるには少し俯瞰的な視点が必要かもしれません。今、カクヨムの自主企画で「幻想ユーモア杯」というのが開催されているそうですので、参加されたら101号室に入居させてもらえるかも!?
なお、「侯巡」、WEBで検索したのに一つもヒットしません!
作者からの返信
友未さん
自分でも、こちらは大変気に入っています。
私の好きな作家、サキの短編でよく見られる「嘘・作り話」にプラスして、少し幻想的で大人なメルヘン的なものを作った記憶でした。
ただ、ちょっと暗いかなぁと思い、「ウケそうにない!」ということで、気持ちとして、遠慮気味でした……。なので、好みと言ってくださる方がいて、うれしいです。
いつも細やかな感想を頂けることもありがたい……。
それからっ、「侯巡」に関しては、すみません!!
「ええー、辞書に載ってたのに?」と思い、再度確認いたしましたら、「候」でしたわ!! 私の表記自体が間違えてて赤面しましたー。
※中の文章の方は合っていて、タイトルとタグが間違えてました。
今すぐ直します。漢語なので、どなたからもご指摘がなかったのでしょう……。
漢語辞典で確認しましたので……ええ、
【候邏】コウラ=【候巡】コウジュン (意味)めぐり見る。見張りをする。
と載っていました。誠に失礼しました(陳謝)。
こんばんわ。
本当に作風の引き出しが多いですね。
凄いなぁ。
この物語は古風な表現なのに、現代社会の風刺の様に感じました。(個人の勝手な感想です)
楽しませて頂き、ありがとうございます。
作者からの返信
なかとさん こんばんは。
いつも応援メッセージをかたじけないです。
励まされております……。
最近、やはり調子が悪うございまして。暗い話が多くてすみません。
風刺はそうかもですね。
私の好きなブラックユーモアの作家・サキが作り話が得意な人物の話を多く書いているので、私も作ってみようと思い、若干違ったテイストにしようとしたら、こうなりました。少ーしニヒルが過ぎました……。
まあ、人間、不元気(?)な時があるのも当たり前と、腐らずやっていきたいと思います。
描写が想像を掻き立ててくれ、仄暗いのに幻想的で綺麗で引き込まれました。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
水月蓮葵様
はじめまして、こちらこそ短編の企画をありがとうございます。
現実のようで現実から離れた場所での男女のやりとり、という感じが表現できたのかなぁと思います。綺麗と言っていただけうれしいです。
たくさん参加されているので、読んでいただき、コメントまでいただけるとは思わず、恐れ入りますm(_ _)m