第44話10階層
新たな地下ダンジョンに潜っていた。
おどけたゴブリンを軽く蹴り上げた。
ダンジョンの天井にぶち当たって落下した時には、すでに死んでいる。
中には、1度の蹴りで飛ばされて仲間を道連れにしたゴブリンもいる。
1階層は全てを討伐して、2階層へと下りた。
光魔法を展開した。
その輝く光の球で2階層を進むとキルペストが現れた。
小刻みに震えてキルペストは消えた。
キルペストは、弱点が光魔法だった。
順調な滑り出しだ。キルペストを容易に討伐し続けていた。
相手は猛毒を保有した狼タイプの怪物だった。
光には、毒を浄化する作用も有った。
その為に体内の毒が消されて本体を消滅させることが出来た。
もう光球が照らされる範囲に、怪物が現れても楽に討伐し続けた。
3階層では
臭い匂いに悩まされずに済んで助かった。
腐れグールは見た目が怖い。
指の何本は腐って落下している。手足が崩れていて、白い骨が見えていた。
そんな腐れグールは、体を
この腐れグールも光球の光には弱かった。
4階では、新たな怪物が現れた。
エアレーがいた。
頭に2本の角が生えていた。
口からは2本の牙が鋭く生えている。
そんな猛獣の顔をして、立って向かって来る。
近づいた途端に、急に角が伸びて俺が居た地面を突き刺していた。
どれだけ伸びるのだと、戸惑いながら後方に飛んでかわした。
今度は右の角が伸びて襲ってきた。
更に後方に飛んで、
丸焦げになったエアレーが居た。
体が崩れるように消え去ってゆく。
この階層では、雷を放ち続けた。
前と後ろからの同時攻撃には焦った。
しかしなんとか対処出来た。
そろそろザザを呼び出すか・・・
ザザは、エアレーの角を掴んで叩き折っていた。
エアレーの悲痛な叫びがこだましている。
それにお構い無く、眉間に右手の
エアレーの腹に蹴りを食らわして、手刀を引き抜いている。
エアレーは、ザザの敵ではなかった。
5階では、幽霊を見た。
本物の幽霊だった。白く透き通った人が空中に浮いて、うろついている。
ユウレイ
レベル 0
HP10/10
MP1000/1000
スキル
生気吸い
魔法
無魔法1
弱点
光
生気吸いは、人に触れると生気が吸われ息絶える。そんな攻撃だった。
無魔法は物を動かしたり音の発生や小さな発光など、ポルターガイスト的な現象だ。
無魔法は脅かす為の魔法のようだ。
そんな幽霊は、光を浴びて消えてしまった。
なんとなく助かった気分だ。
「ザザ、やってみるか?」
『やらせて下さい』
ザザに戦いをさせてみたが、やはり攻撃は効かない。
『申し訳ない・・・』
ザザを後方に待機させて、光球で戦い続けた。
光球は楽でいい。
6階で現れたのは、腐れグール犬だった。
腐れグール犬
レベル 0
HP1100/1100
MP300/300
スキル
敏捷
魔法
死病魔法1
弱点
火 光
俺の光球で、一瞬にし消し炭のように崩れ去った。
又も現れたが、凄いスピードで天井を駆け走って来た。
しかし、悲しいかな光球によって消されている。
7階では、ウィルオウィスプが空中を走り回っていた。
ウィルオウィスプ
レベル 0
HP1600/1600
MP1000/1000
スキル
敏捷Ⅱ 生気吸い
魔法
無魔法1
弱点
雷
どんなに凄いスピードで迫って来ても、雷を放てば楽勝だった。
雷魔法から逃れるように時間差で攻めてきたが、両手を使ってこっちも時間差で放ち続けた。
ああ、疲れた。
一瞬の油断も出来ない。
7階層では、ヘルベアがいた。
ヘルベア
レベル 0
HP3700/3700
MP2000/2000
スキル
俊敏Ⅱ 咆哮Ⅱ
魔法
再生魔法
弱点
なし
ザザ攻撃は、
ヘルベアを、
俺が再生魔法を使える相手だと知らせた結果だ。
再生出来ないように、切り刻んだ。
10階層のコアを叩き壊した。
一瞬で地上へワープしていた。
雪に
イタリア・スイス国境にある山だ。
アルプス山脈で2番目に高い山であって、スイスの最高峰でもある。
「ザザ、終わったな」
『そうです。終わりました・・・』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます