部屋への集結

ブロッス帝国よりおもてなしとして食事をふるまわれたギン達はその時間を楽しく和やかに過ごしていた。


 そして食事を終えるとそれぞれ部屋に案内されて、その部屋で休む事となった。


 それぞれが入室してしばらくするとウィルの部屋にミニルが扉をノックして入る。


「兄さんちょっといい?」

「どうしたんだミニル?言っておくが寂しいからって一緒には寝ねえぞ、もうそんな年じゃねえんだから」

「そんな事言いに来るわけないじゃない、何考えてんの」

「じゃあ何の用だ?」


 ウィルの質問にミニルが答える。


「ちょっと私の部屋に来て欲しいの、私はヨナに声をかけるし、兄さんはブライアンさんに声をかけて」

「そいつらだけか?他の奴らは?」

「いいから呼んできて!その時わけも話すから!」


 そう言って部屋の扉を強く閉め、ウィルは唖然とする。


「何なんだよあいつ……」


 唖然とはするがミニルの言うようにウィルはブライアンの部屋に行き、部屋の扉をノックする。


「おお、ウィルか、何か用か?」

「実はミニルに頼まれて呼びに来たんだ。ミニルはヨナを呼んでくるってさ」

「俺達だけか?ギンやエイムは?」

「わけはミニルが部屋で話すって言うから、悪いけど来てくんねえか、来てくれないと後で何て言われるか」


 ウィルの強い懇願にブライアンが応える。


「分かった、分かった。どうせ暇だし話し相手位ならなってやらあ」

「恩に着るぜブライアン」


 ウィルの懇願を聞いてブライアンもウィルと一緒にミニルの部屋を目指す。


 ミニルの部屋に到着するとブライアンがノックをする。


「はい、あ、兄さんとブライアンさん、どうぞあがって下さい」


 ミニルに促されてブライアンとウィルもミニルの部屋に入室する。するとそこにはヨナもいる。


「やあ、ブライアン、ウィル」

「ヨナか、お前はミニルに呼ばれたらしいな」

「うん、いきなりあたしの部屋に来て呼ばれたんだよ」


 ブライアンとヨナが話し込んでいると、ウィルがミニルに尋ねる。


「ミニル、何で俺達を呼んだのか、そもそも何で俺達だけなのかをそろそろ教えてもらっていいか?」

「そうね、先にまずみんなに言いたいことがあるの」

「何だよ、もったいぶって」


 ウィルにもったいぶっているような態度をとっていると言われるが、ミニルは一同に呼びかける。


「兄さん、ブライアンさん、ヨナ、今日のエイムを見て思ったんだけど、もしかしてエイムってギンさんの事を好きなのかな?」


 エイムがギンに対し好意を持っているんじゃないかをブライアン達に尋ねるミニル。一同の返答は?

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