後押しする仲間
司祭より、現在プラナはミッツ教団が運営をしている孤児院でそこで過ごしている子供達の世話の手伝いをしていることをギンは知らされ、更に司祭より言葉を告げられる。
「ギン殿、一度お会いになられますか?きっとプラナ殿もお待ちしていると思いますので」
「いいんですか?これから情勢がどうなるか分からないというのに」
「だからこそです、魔族との戦いが始まるとなるとギン殿達の力は必要になります。会うとしたら今をおいてないでしょう」
「それはそうですが……」
妹に会いたいという気持ちもあるが、現状を考えギンは中々踏み切れないでいたが、そんなギンをエイムが後押しする。
「ギンさん、司祭様がこうおっしゃってくださるのですから、会いに行きましょう」
「エイム、分かった。今しか会えないし、会っておこう」
「あと、私も行っていいですか?プラナさんの様子が気になりますし」
「そうだな、頼む。正直まだ1人で会うのは心細かったからな」
エイムがプラナに会うギンに同行することを伝えると他の者も名乗りを上げる。
「そんなに心細いなら俺も行ってやるぜ」
「じゃあ、あたしも行こっかな、まだどうせ暇だし」
「あ、じゃあ俺も行こっと」
ブライアン、ヨナ、ウィルが名乗りを上げるも、ルルーが3人に対し制止の言葉をかける。
「ちょっと待って3人共、一応行くのは孤児院だし、あんまり大勢で行くと、迷惑になってしまうわ」
「そうなのか、じゃあどうすんだ?」
「とりあえず行くのはギンとエイムだけにしましょう、私達はここで何か情報が入るのを待ちましょう」
「まあ、いっか。ギンがどんな顔して会うのか見れねえのは残念だが」
ブライアンがそうぼやくとヨナとウィルも言葉を発する。
「確かにそうだね、エイム、後でギンがどんな顔していたか教えて」
「カイスの事で、また変な事を言ったら一言、言ってやろうと思ったのによ」
ブライアン達の数々の発言に対し、ギンは少しあきれながら言葉を発する。
「お前達、そんな事を考えていたのか」
「ま、まあまあギンさん、とりあえず行きましょう」
「じゃあ、早速出るか」
ギンが言葉を発すると司祭がギン達に声をかける。
「ギン殿、エイム殿、ループとゲンジは長旅で疲れてるでしょうから、今、教徒が別の馬車を用意してくれいています」
「申し訳ない、ありがとうございます」
「ありがとうございます、司祭様」
ギンとエイムが司祭に礼の言葉を述べてからしばらくすると教徒がギン達に声をかける。
「馬車の用意ができました。いつでも行けます」
「じゃあ行こう」
「はい」
ギンとエイムは久しぶりにプラナに会いに行くため孤児院へと向かう。兄妹の再会はどのようなものになるのか?
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