武神
ギン達と一進一退の攻防を繰り広げるギガスは突如力を身体に込める素振りを見せる。
その状況を不思議に感じているギン達であったが、エイムは何かに気付き、ギン達に呼びかける。
「皆さん、ギガス皇帝から人間以外の力が発現していきます!」
エイムの呼びかけに対し、ギンが返答をする。
「それは一体、どういうことだ⁉」
「具体的には分かりません!だけど、段々とギガス皇帝の身体をその力が覆っていきます!」
エイムの発した言葉を受け、ブライアンとジエイが会話をしている。
「俺達はなにも感じねえ、けど……」
「ええ、エイム殿が言うからにはおそらくギガス皇帝には何かしらの力が纏われているのでしょう」
エイムが言葉を発したことで、エンビデスがエイムに声をかける。
「まさか、陛下の力の根源が人間以外の力ということに気付くとはな、大したものだ」
「教えてください!あの人は一体、どのようにしてあんな力を手にいれたんですか⁉」
「今に分かる。私がさっき言った、陛下が敗れることが万が一もないという意味もな」
力を込める素振りを止め、呼吸を整え直し、ギガスは精神と体を落ち着ける。
その様子を見たブライアンは再度言葉を発する。
「特に変わった様子はなさそうだが……」
「だがエイムがあそこまで言うからには何かあるはずだ。とりあえずまずは俺に任せろ」
そう言って、ギンは剣を魔法で強化し、更に速度強化の魔法も併用し、目にもとまらぬスピードでギガスに斬りかかる。
ギンの剣戟をギガスは受け止め、更にギンを腕力で圧倒する。力で押し負けることを察したギンは、火球を放ち、ギガスより距離をとり、ブライアン達の元へ戻る。
「大丈夫か?ギン」
「ああ、だがどういうわけか、さっきよりギガスの腕力が強くなっていた」
「なんだって⁉」
ギン達がギガスの身体能力が向上していたことを不思議に思っていると、エンビデスがギン達に対し、言葉を発する。
「ふっふっふっ、やはり貴様らでは想像が及ばぬことのようだな」
その言葉を聞いてギンがエンビデスに対し返答をする。
「どういうことだエンビデス⁉」
「知りたくば、教えてやろう。陛下は武神との契約をしておるのだ」
「武神?」
「そうだ、言葉通り武を司る神だ。それにより陛下のお力は増幅されているのだ」
武神という言葉を聞いてルルーがエンビデスに対し言葉を発した。
「そんなことあり得るはずはないわ!人間が神と契約だなんて」
「陛下はお前達の常識ではかれるお方ではないということだ」
武神との契約により強大な力を保持するギガス、ギン達に対抗する術はあるのか?
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