第18話 闇色の瞳

 君の黒い瞳はいつも


 闇色をしていた


 その瞳で君は


 何を考えていたのだろう?


 君は、正解のない、答えのないことを考えていたのだろうか?


 君のぼうっとした黒い瞳は闇色をしていた


 まるで世の中の闇を、そのあどけない瞳は映していた


 君は何を考えていたのだろうか?


 そのあどけなく、黒い瞳で何を考えていたのだろうか?


 それはきっと僕には思いつかないことだろう


 僕以外のみんなも思いつかないだろう


 君は孤独だ


 僕も孤独だ


 みんな孤独だ


 みんな生まれてくるときは独りぼっち


 死ぬときも独りぼっち


 そう、君の瞳は闇色

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