第16話 生き地獄のような世界で

きりが無いなって思った。

趣味のテレビゲームや、小説を書くことも詩を綴ることも。


難しいことをいとも簡単にやってのけてしまう人がいる。


僕も難しいなってことがなかなかできず叱られて、結果作業所に通うことにした。

自分が社会に通じないどこか欠けている人と同じ場所へ通うようになった。


すると今度は、自分が健常者だと仲間はずれにあうこともあった。


戦うのが人生なら、戦い続けることもきりが無い気がする。


時間と心体との我慢比べにも疲れてきた。


近所の不審者にはどこかで監視されていて、うかつに買い物もできない。


追いかけられる顔をしているお前が悪い。

自分が被害者だと思うな。俺たちだって被害者だと、外から言われる。


社会的に見ておかしな主張だ。

俺から話しかけてもらいたいからと俺の近辺をウロウロしている。

人間的に見てもおかしな連中だ。


それしかすることができない、無職の親のすねかじりだ。


働け。職安行け。

俺は態度で示している。


お前たちとは仲良くしない。友達にはなれない。

お前たちにも問題はあるが、俺にも問題がある。


人と付き合うのがめんどい。俺はすぐ裏切るし、いつの頃からか、仲間やつながりを持つことが困難になった。


無理なんだ。関係を維持するほどお前らに好感を持てていない。

俺には精神的な疾患もある。

どうせ病院に通う所も見ていたんだろう?

なら、察しろ。

俺とお前たちとは平等な関係は築けない。

精神的な疾患は被害妄想が酷いというのもある。

お前たちがいない時でさえ、お前たちが追いかけている、何か悪口を言っているという被害妄想だ。


気にかけているわけではない。

お前たちに恐怖を感じている。

対等な関係は築けない。


いい加減諦めてくれ。


俺は一人で生きる。一人が好きなんだ。

お前たちがいなくても生きていける。


好きか嫌いかじゃない。

間を取れ。心の距離を推し量れ。

お前たちが子供なんだ。


俺はこの部屋で一人で死んでいくだろう。

それくらいお前たちの人生に何も影響なんてないはずだ。


もうたくさんだ。


なぜこんないちいち戦わないといけない世界に生まれたんだ。

漠然とした心地が、どことなく俺の命を削っていく。

気づいたら死んでいた方がいいかもしれない。

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