第610話 『車いすユーザー』に快適なカフェは『二足歩行ユーザー』にも快適なのかと思ってたら全然違ってた話。

『車いすユーザー』に快適なカフェは『二足歩行ユーザー』にも快適なのかと思ってたら全然違ってた話です。


今日(2023年4月14日)ニュースで見たんですけど『車いすユーザー』に快適な、バリアフリーのカフェを期間限定でオープンして、車いすを使わない『二足歩行ユーザー』が訪れてカフェを使ってみる催しがあったそうです。


それで私「『車いすユーザー』に快適なカフェだったら『二足歩行ユーザー』にも快適そう」と思ってたんですけど全然違ってびっくりしました。

カフェの天井が低くて『車いすユーザー』と子どもはすいすい移動しているんですけど、大人の『二足歩行ユーザー』は腰を屈めないと移動できなくて、それでも店内でスイーツを選んでテーブルに行ったら椅子が無いの……。


それで『二足歩行ユーザー』がカフェの店員さんに「椅子はありませんか?」と尋ねたら「政府の助成金が出たから、一脚だけ椅子を買ったんです。すごく高い椅子なんですよ。使ってください」と言いながら、どう見ても安っぽい丸椅子を用意してくれたのでした。

カフェの壁には『二足歩行ユーザーにご配慮ください』の張り紙が……。


カフェの店員さんは『二足歩行ユーザー』に「今日はおひとりで? 介助者の方はいないんですか? おひとりで電車で来られるなんて、すごいですねえ」等話しかけていて、この会話内容は『車いすユーザー』が実際に言われた言葉を元に考えられていると言っていました。そうなんだ……。


『車いすユーザー』と『二足歩行ユーザー』という呼び方も面白いなあと思いました。配慮って難しいですよね。


私は満員電車なのにベビーカーを使っている女性と同じ車両に乗り合わせたことがあるんですけど、ベビーカーに身体を押し付けられてすごく痛くて、怪我をするかと思いました。でも、そのベビーカーを使ってる女性はしれっとした顔をして、申し訳ないとも思ってない感じだったのが、今でも最悪だったと思います。


並んでエレベーターを待っていた『二足歩行ユーザー』を、後から来た『車いすユーザー』が押しのけてエレベーターに乗り、一人で乗ったらさっさとエレベーターの扉を閉めてしまったのも見たことがあるので、配慮とは……と思ったこともあります。

すごくトイレに行きたいとかじゃなければ、ちゃんと並んで欲しい……。

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