第378話 小説投稿サイトの作品を『不特定多数』に公開していますか? それとも『好きな人/好みが合う人』にだけ公開していますか?
小説投稿サイトの作品を『不特定多数』に公開していますか? それとも『好きな人/好みが合う人』にだけ公開していますか?
『不特定多数』に公開していますか? それとも『好きな人/好みが合う人』にだけ公開していますか? というのは心情の話で、作品は全て、全世界に公開してると思うんですけど。カクヨム様の限定近況ノートは、サポーターの方にのみ公開ですよね。
私、時々『小説家になろう』様のエッセイランキングからエッセイを読ませていただいているんですけど、自分の作品は自分の家というようなエッセイを見て「あっ。このユーザーは自分の作品を公開していると想定している範囲がすごく狭いのかも?」と気づきました。
私、ずーっと不思議だったんですよ。
『小説家になろう』様のエッセイで『事前ブロックは当然の権利』って主張しているユーザーが「好きな人と嫌いな人が同じことを書いた場合、好きな人は許し、嫌いな人はブロックしますよね」的な理論をぶちかましてて「えっ。この人、全世界に向かって言ってる? 本気で……?」と思ってびっくりしたのです。
なんというか、不特定多数の方に対応する時って、好きな人と苦手な人への対応にあからさまな差をつけると、第三者が見てて感じ悪くないですか?
私は、フリーゲーム制作者の方の、私以外のプレイヤーの方への接し方を見て、そのゲーム制作者の方にバグ報告するかしないか決めることもあります。
私以外のプレイヤーの方に丁寧に応対してくださっている姿を見ると「私も丁寧な応対してもらえるかな」と思ってバグ報告する気持ちになったりもします。
ああ、そうか。
小説投稿サイトを、不特定多数に作品を見て頂く場ではなく、自分の作品を気が合う人とだけ共有したいという考えのユーザーがいるんだなあ……と、納得しました。
だったら、自分さえ心地よく過ごせればいいという主張には納得できます。
書き手が『自分さえ心地よく過ごせればいい』という状況は、読み手が我慢したり遠慮したりする……ということに繋がるので、不特定多数の方に楽しく心地よく作品を楽しんでいただくという観点からは不適切だと思うのです。
基本的に、どっちかが一歩引くことになると思うのです。
別に、不特定多数の方に楽しんで欲しいと思ってないんだー!! と私は納得しました。
だって、不特定多数の方に楽しんでいただく場合、絶対に正反対の感性の方や機嫌が悪い時等があるじゃないですか。
だから、書き手の方が「ちょっと嫌だな」とか、そういうコメントが来るのって普通……といったら変ですけど「こんな考え方の方もいて、私とは違うんだなあ」っていう場合もあるのは自然というか、当然だと思うのです。
私は自分の作品が不特定多数の方の目に触れている可能性があるという前提で、コメントを拝読しているので「コメントしてくださった方の意見は否定しない。でも基本、私は私」という感じでいるんですけど、自分が好きな人と自分が欲しいコメントしかいらないユーザーもいるんだなあ……ということを実感として理解できた気がします。
私、気楽にブロック機能を使うユーザーが増えたら、ブロックされる経験をするユーザーが増え、そのユーザーはもう二度とコメントを書かなくなって、結果、コメントを欲しているユーザーにコメントが届かない……という事態になったら、小説投稿サイトにとってデメリットが大きい気がしてたんですけど、自分が楽しく過ごせたらそれでいいなら、そんなの全然関係ないですよね……。
私はカクヨムサイトが総PV数を押し上げて『小説家になろう』様に勝ってほしいので、不特定多数のユーザーを大事にしてくれる書き手の方が増えるといいなあと思います。
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