第2話

え?




それはあまりに突然だった。

僕は普段通りに検診に行った。

気づいたら余命を宣告され、隣では親が泣いていた。

余命

どっかのアニメの主人公になった気分だな…

耳慣れしない単語を空に描きながら、家に戻る。



家に帰り、靴を脱ぐ。玄関には中学校の頃の友達との集合写真がある。

「 元気にしてるかな… 」

治療に専念する為に高校を断念した。

それ以来あいつらとも会っていない。

でも、僕にはずっと好きな人がいる。

小学校3年生の頃から、ずっと。

その子は誰にでも優しくて、人気者で…常に皆の憧れの的だった。そう、病弱だった僕にでも。


「 この気持ち…あと2年なら… 」

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