月食ときのこ(愛を知るまでは)

仕事を終えて外に出ると、大勢が同じ方向を仰いでいた。


皆既月食。

わたしも楽しみにしていた。


地球の影に月が隠れる。

それを見ず知らずの人と見上げる。

見上げている時だけはきっと少し気持ちがつながっている。


「皆既月食がはじまってるよ」

母から連絡があった。

「すごいね」

そう送り返して、わたしも新しくメッセージをつくる。


「皆既月食、そっちもみえる?」と。


「見えるよ」

そうすぐに返ってきて、わたしの心は満たされる。


このままずっと見ていようか、そう思ったけれど急にきのこが食べたくなった。

今日はきのこのスパゲッティにしよう。


そんな今日の1曲。

あいみょんで『愛を知るまでは』


くよくよしていられないのです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る