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 お姉ちやんのお誕生日ということで、家族揃って、ホテルのレストランでの食事だった。


「燿 新しい商品が順調に売れ出しているそうじゃぁないか」と、お父さんがいきなり聞いてきた。


「ええ 香波が頑張ってくれたからね」


「お姉ちゃん 私 言われたことやっただけです」


「私は サポートしただけよ それに、すみれさんのアドバイスも良かったわね」


「いずれにしてもな 香波が燿の店のことを、一生懸命やってくれているんで、ワシも助かってるんだ 香波が居なければ、気になってしまって、帯屋のことに身が入らないものな 今は、香波に安心して、任せているみたいだからな」


「そうなのよ お父様 だから、25までという、お約束 まだ、しばらく続けても良いでしょ お願いします」


「うむー やむえないだろうなー だけど 燿もわかっていると思うが・・ 香波の男とのことも考えているんだろな」


「わかっている まだ もう少し先のことよ それより、お父様のほうこそ、覚悟しています? その時になって、大騒ぎするのって嫌よー あー 香波 別に、あなたは負担に思うこと無いのよ 彼との将来を第一に考えるのよ」


「ありがとう お姉ちゃん 今は、お店のこと一生懸命頑張ります」


「ところで 燿 彼氏もいないみたいだなぁ どうするんだ もう25だぞ」


「ふうっ まだ25よ だって ときめくような人 現れないんだもの」


「だから 見合いしろって 言ってるのに」


「お父様 私を早く片づけたいの―」


「そんなわけないじゃぁないか 手元に置いておきたいよ けど、いつまでも、結婚もしないのもなー」


「父親って 複雑ネ お父様」


「ふむー お前に心配されたくないわー お前達が幸せになるんだったら・・仕方ないじゃぁないか 親ってそういうもんじゃわい」

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