2024/09/19

 祖母が危篤だという。

 とても正直に言うと、私はそれを聞いてもそこまで悲しみを感じたわけではなかった。

 彼女は今年いっぱい持つかわからないとは聞いていたし、私が彼女に最後に会ったのは14年前なので交流する機会もなかったからだ。お世辞にも母と仲良かったとは言えない。


 とはいえ、私の母にとっては仲悪かったとしても大事なお母さんである。毎日彼女は妹からのメールを待っている。自分は戦争のせいで向こうに行けないので、すべて妹に任せっきりにすることしかできない。


 最近彼女はよく泣く。私は母のそばにいて、抱きしめることしかできない。どういう言葉をかければいいかわからない。


 結局一番下の弟は、母方の祖父にも祖母にも会う機会がなかった。齢十二にして、彼がおじいちゃんおばあちゃんと呼べる人は、父方の祖母のみになってしまった。だが彼女も認知症を患ってしまっているので、祖母らしいことはなにもすることができない。


 祖父母の代わりを私がしなければと思う。誕生日に好きなものを買い、休日にどこかへ連れていくのは私がやろうと思う。

 別にまったく苦には思わない。私の二人の弟は世界で一番大切な存在だからである。


 ああ、この忌々しい戦争はいつ終わるのだろうか。昔よりはずっとその機会は減ったものの、今でもたまに思い出しては鬱になってしまう。母がずっと苦しんでいるのも全部戦争のせいだ。本当にさっさと終わってほしい。なにを長引かせているんだろう。人民の命が消えているっていうのに、トップにいる人らはなにを考えているんだろう。もう嫌だ。

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