第243話 冒険者デビュー?受付で適性診断
受付がぽっかりあいてたので受付のおねーさんのところに行く
春日井の身体、かなり辛くなってきたな
辛い程度で済んでいるということはきっと手足が吹き飛ぶということはないだろう
だが肉がとにかく痛む
さっさと登録して安全な宿に泊まって眠りたい
「俺とこいつの登録がしたい、それとこのギルドの説明も頼むわ」
「はい、当組合のご利用は初めてでしょうか?」
組合なんてどこも同じだろうけどわかるふりをするよりは素直に聞いておこうと思う
受付のおねーさんは笑顔である
「そうだ」
「ようこそ総合組合へ!ここは街中の組合の入口となっています、ご利用されたい組合はございますでしょうか?」
「冒険者と傭兵かな、この通り前衛だ」
「まずは石級として働いてもらいます」
「石級ってのはなんだ?」
だいたい土地や職業で変わる
ゴブリン級、オーク級、オーガ級、ワイバーン級、ドラゴン級や3級2級1級、それに星や色で例える場合
もっと単純に見習い・一人前・師なんていうところもある
「当組合では石・銅・鉄・銀・金・翡翠・玉・ミスリル・アダマンタイト・オリハルコンと言った順で評価されます、誰でも最初は石級ですが戦闘や専門技術などは試験を合格すれば昇格でき、昇格後、それに見合った仕事をクリアできればその等級と認められます」
「昇格すれば何がある?」
「組合での特典が増える他、土地によっても税の優遇がなされるなどがあります、緊急時にはギルドから通達がされるので働いていただきます、昇格試験をご利用ですか?」
「いや、まずは俺とこいつの身分証を頼む、門のおっちゃんに身分証を作って持ってくるように言われてるんだ」
「かしこまりました、小銀貨2枚となります」
「後でまとめて払っていいか?こいつの鞍と手綱もほしい」
金貨を見せて笑っておく
「ではこちらの書類に記入して下さい、代筆は必要ですか?」
「必要ない」
名前は春日井遥・・・・・記憶を呼んで書いていくがえらく難しい字だな、こっちの字でいいだろ
出身はレアナー教国
武器は槍、剣、盾
魔法は身体強化・・・だけでいいか
来歴と討伐した魔物・・・無記入で
信仰は・・・無記入で
「では最後に適正と加護を調べます、こちらの翡翠玉に手を当てて下さい」
「わかった」
ふふん、俺が加護を与えてるし春日井が有名人になることは避けられないだろうな
翡翠の玉に手を当てる
3つの光が玉からビカビカと光って見えた
3つの光はレアナー、俺、最後に武神ムラザエだな
ムラザエ様は俺が生きていた頃にもらった加護神である
「すいません、神の加護に問題があるので貴女を拘束することになりました、抵抗しないで部屋で待ってもらえますか?」
「・・え?・・・えっ?」
腕の立ちそうな連中に武器を突きつけられ、仕方ないなと手を挙げる
「ルール、ついてこい・・・それと部屋は貴賓室を頼む」
「もちろんです、3神の加護持ち様に変な真似はしません」
武器は渡さん
ただ、相手もわかっているのかすごく丁寧に扱ってくれていることがわかる
「しかし何が悪かったんだ?」
受付が連れてきてくれた部屋は豪華だ
特別良い待遇だ、大きな部屋に大きなベッド、調度品もしっかりしている
貴族扱いの待遇だな
「神様の加護自体珍しいのですが慈愛神レアナー様しかわかりませんでした、専門の者が来て調べて貰う必要がありますのでそれまでお待ち下さい」
あれ?おかしいな、レアナーは有名だからわかる
だけど俺やムラザエも有名だぞ!?
「わかった、自己申告では駄目なのか?」
「申し訳ありません、邪教徒だった場合、国家級の災難になりかねないので」
「あー、わかったわかった、門のおっちゃんには話しを通しといて」
「わかりました、ご不便をおかけします」
ベッドは柔らかいし、まぁいい、休める場所ができたわけだしな
部屋を出ていきそうな受付嬢に声をかける
「俺の加護はチーテックなんだけど」
「なるほど・・・それは仕方ないですね」
俺の加護がどんな評価なのか知りたい
それに俺は他の神よりかは多くの人間に加護を与えている
ちょっとぐらいは待遇が良くなるかもしれない
「仕方ないとは?」
「だってチーテック様は魔王軍に組みしたとかで最近人気ないですから・・・」
「 え っ 」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます