第218話 欲しくて手に入れられなくて幸福だ


カキッ・・・



こんなにも食べ物が美味しい日は初めてだ



「ひひひ」



ついにこの日がきた


これまでうまくいかなかったのが嘘のようだ



「ふふ」



こうなるまで色々とうまくいかなかったし腹立たしいこともあった


あの愛すべき■どもは今でも邪魔をしてくるがこうなってはこっちのものだ


いや彼は私のもので私は彼のものだから彼のものか?



とにかくうまくいったうまくいったうまくいったうまくいったァァッッッ!!!



「はっはぁ!!」



これで私は彼のもので彼は私のものだ!!!


その肌を舐め回したくてヨダレが垂れる


誤算はあったが時間の問題だ


私は待てば良い、それだけで良い



「ひひひ」



子供は何人作ろうか?いやまずは味見だ、風呂に入ってもらうところから?いやそれよりも指先をかじるところから始めようか?



怖がらせて涙を、目を舐めるところから始めようか?



じっくりとその髪を梳いて指先から痺れるような幸せを感じるのも良い


いや顔を埋めて匂いを堪能しようか、抜けた毛を舐め取ってもいい味がするだろう



あぁ体が疼く



「ひゃはっ♪」



待ち遠しい、その肌を触って、撫でて、舐って、嗅いで、擦って、噛んで、摘んで、手入れして・・・



あぁよだれが、涙が止まらない



本当に悪い子だ



こんなにも愛おしいのに僕のもとに来てくれない



■■も■■だ



さっさと私のもとに来れば良いものを抵抗してくれる


抵抗してくれるからこんなにも不自由であるからこそ心地よい



抵抗は抵抗で可愛らしい、彼らに貫かれるのもの心地よい


抵抗して、抵抗されて、身体を貫かれる快■はたまらない



待つ間も私は働く、全ては■のために・・・


あぁ楽しみだ、楽しみで楽しみで気が狂いそうだ!!!!


もう少し、もう少しだ


腰が浮かび腕に力が入ってしまう


こんなにも幸せなことがあって良いのだろうか



「っけひゃ!」



あぁこの待つ時間のこうも苦しいことよ!なんて幸せなんだ!!!!


泥のように甘やかせて火で炙るように過激に傷つけたい!!



「ケヒャヒャヒャヒャヒャ」



欲しい物が手に入るなんて当たり前だった



手に入らない



この苦しさが手に入った時の快楽になるのだから手に入らないことのなんと甘美なことか



齧られたい、罵倒されたい、叩かれて、斬られて、刺されて、肉が潰れ、骨は砕け、頭を踏まれて、床を引きずられ、水をかけられる



そして、それを逆にしてあげる



齧って、罵倒し、叩いて、斬って、刺して、肉を潰し、骨を砕き、頭を踏んで、床を引きずり、水をかける



合間合間に撫でたり褒めてあげても良い



足首に奴隷の鎖をつけて歩いていたら転けるように鎖をひきたい、ひかれたい



「あぁ待ち遠しい、もっと待ってこの幸せを堪能したい!!!」



トントン・・



「何かありましたか?」


「なんでもありません、下がるように」


「はい」



これで人は来ない


我慢できない、奥の間に入る




・・・・・・・・・・・




厳重に封印がされた箱をゆっくりと丁寧に開ける




あぁ




--------------------------------------------------------------------------っっっっ!!!!!!!??



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