第148話 突撃!怒りの政府凸


レアナービルに来る人は大抵が治療を求めてやってくる


信徒になった人には祈りに来る人も増えた


だけど変な人も1日に20組は来るようになった


即神罰を受ける人もいるがやましい気持ちもなく本気でそれが正しいと信じてるような人もいてそういう人にはレアナー様も手を出しにくそうにしている


そういう人には僕が対処するんだけど国の偉いお役人だったりして、更に何言ってるかわかんない


ぶん殴るのもまずそうだしイライラしてしまう



「帰れ」


「・・・・で、あるから国の方針に従っていただけませんかね?」


「お帰りはあちらです」


「この施設は閉鎖し、警察に出頭してくれませんか?そちらは私がどうにかしますので治療行為は私どもの施設で続けて行えるように手配します」



帰れって言っても帰ってくれない


帰って欲しい人に京都の人はお茶漬けを出すってスマートフォーンで見たけど僕もやりたい、このおっさんの頭にかければいいのかな?


こいつも国会議員らしい・・・仕事は?



「黒葉!」


「は、はい」


「ちょっとの間、施設停止!任せて良い?」


「はい!」



黒葉に任せても多分大丈夫だ


【治癒】も【清浄化】も使えるようになってきてるし信徒たちも頼りになる


今日は用のない大人たちいっぱい来てて捨てるのが大変だったから六太達に【体力向上】を始めとした強化魔法をかけておいた


何かあっても大丈夫だろう



「おぉそれでは!!」


「レアナー様行きますか?」


<ついていくですぅ>



嬉しそうにしているおっさんだけどもう本当に我慢できない、取り繕った笑顔でいられている自信はない


杖も取り出して服を掴んで転移する



「ルール!」


「コルルルル!!」


「どうかしまして!?」



転移先は城の練兵場だ


武器を持った人達にルール、はるねーちゃんがいた


すぐに嬉しそうに寄ってくるルールが可愛い、撫でたいけどおっさんと杖で手がふさがっている


あれ?なんで信徒たちも戦闘訓練してるんだろ??



「国会行くからルール連れて行こうと思って」


「・・わたしも行くわ」


「わ、わたくしも!」


「なんだここは!!?武器に猛獣?!」


「転移するよ掴まって」



僕はおっさんの服を掴んだままだ


はるねーちゃんとヨーコも僕を掴み、2人はルールを掴んでる


レアナー様は僕の肩にのっている


気合を入れて転移する、吾郷の目の前に








「な、何だ君たちは!!」


「全員起立!!最敬礼!!!」


「来たよ吾郷」


「よくお越しになりました」



本当は質問についても来てたし日程ももっと先だったんだけど我慢の限界だった


ビルに来たおじさんを突き放す


吾郷の周りの人は全員立って腰を曲げて頭を下げてる


レアナー様に魔力を注いで見えるようにする



「私がレアナーですぅ」


「僕は洋介、吾郷、急に来てごめんね、頭上げて」


「はっ?は?え?」



腰が抜けたのか立てずにガクガクしているおじさん



「いえ、神様に御降臨していただけているのに議員一同、礼ができておらずすいません」


「マイク借りるよ」


「どうぞ」



きっちりしている吾郷だが表には出してないけど愉快に思ってるみたいだ、少し申し訳無さを覚える


本当だったらもう何日か後だったしね



言いたいことをぶちまけた



議員やスパイ、名士に会社、他の宗教団体にマフィア、レアナービルには毎日変な人が来るしあまりにしつこい


だから意味不明な言い分を言う議員を連れてきた


文句があるなら役人は今の信徒以外禁止



そこまで言ってちょっと落ち着いて、貰っていた紙を出した


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る